実演鑑賞
それぞれに事情を抱えた4人の女性が共同生活をはじめ、そしてそれぞれに去っていくまでを描いた作品、なのだが、それぞれの女性の設定を見せたところで終わってしまったような印象で大いに消化不良。また、小田作品では多くこじらせた非モテ男性が描かれ、もちろんその切実さと解像度の高さこそが小田作品の持つ「力」だったと思うのだが、そこに内在していたミソジニーが今作では悪い方向で発露していたようにも思う。それぞれの「事情」の背後に明らかに男性がいる場合にもその存在が透明化され、あたかも責任が女性にあるかのように描かれている場面が散見されたのもいただけない。
0
2024/05/31 22:16
このページのQRコードです。
拡大