満足度★★★★★
この劇団独特のカラーが生きている
ヨーロッパ企画を観るのは、これで、3度目ですが、いつも感心するのは、とても台詞とは思えないような、若者の日常会話が、ごく自然に舞台上で繰り広げられる、見事なリアルさです。
今回の舞台装置は、空想組曲の「遠ざかるネバーランド」のフライヤーで見たような、非日常の世界でしたが、でも、そこで、繰り広げられる会話は、まるで、ファミレスで、隣り合った若者達の会話を、聞くともなしに聞いてしまったような、ごく日常の、普通な会話の連続でした。
その会話が、あまりにも自然体なので、この劇団、稽古風景が全く想像できません。
シチュエーションや、語られる内容は、非日常なのに、語られる会話は、実に日常的なので、そのアンバランスに違和感を感じてしまう方には、オススメし辛い劇団ですが、私は、この劇団の、この独自な雰囲気が大好きで、ずっと、笑顔で、観ていました。
アフタートークの緩さも含めて、とても好きな空気感の劇団で、その上、今回の舞台で、酒井さんの大ファンになりましたので、ずっと、この劇団、追いかけたいと思います。
2010/08/18 19:24
2010/08/18 13:07
2010/08/16 18:56
2010/08/14 10:36
2010/08/14 05:41
本当に、そうですね。
一見、普通な情況設定のようでいて、実は、全く有り得もしない人物造形をする、似非劇作家もいれば、この劇団の上田さんのように、情況は、今現在は有り得ない世界の出来事なのに、描かれている人間には、とてもリアリティがあって、きちんと、人間の本質が描ける劇作家もいるのですよね。所詮は、嘘の演劇において、でも、登場人物のキャラクターには、全く嘘がない!
そのあたりが、私のこの劇団を好きな理由かもしれません。