らくだ 公演情報 CHAiroiPLIN「らくだ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    「大胆な飛躍に客席が湧く舞踊劇」

     2022年に「あたま山」を舞台化したCHAiroiPLINがつぎに手掛けた根多は「らくだ」である。歌舞伎でもよく上演される古典落語の名作だが、乱暴者の死体を担いで踊らせるというきわどい内容を老若男女が愉しめるダンス作品へと昇華させたスズキ拓朗の面目躍如であった。

    ネタバレBOX

     まずは作品の設定を動物園に置き換えた発想が面白い。らくだ(オクイシュージ)をはじめ兄貴分の熊五郎はクマ(清水ゆり)、クマから香典を集めるよう強要される久六はネコ(エリザベス・マリー)、長屋の大家はトラ(中野英樹)といった具合で、ブラックユーモアのある原作が親しみを持てる設定になっていた。

     各所に見せ場があったがやはり「かんかんのう」の踊りがいちばん面白い。思いのほかスタイリッシュである。ときおり挟み込まれる台詞も気が利いていて、なかでも「らくだが通った道はゴビ砂漠」が客席を沸かせていた。


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    2024/04/29 17:17

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