ナマリの銅像 公演情報 劇団身体ゲンゴロウ「ナマリの銅像」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2024/03/28 (木) 19:00

    価格4,000円

    中心人物となる「天草四郎」をモチーフとして、一揆から島原の乱が起きる背景を綴った本作。
    身体ゲンゴロウの舞台公演を前作に続き、再び観劇させて頂きました(前作は過去コメントを辿って下さい)。今回は完全な歴史劇かと思いきや、農家がパチンコで持ち金を増やそうと奮闘したり、四郎がホーン型マイクで演説ばりのパフォーマンスを披露したりと現代的な視点を調和させながらも、またそれが嫌味ではない感覚で印象的な物語でした。
    四郎役の初鹿野さんが17歳の少年を演じる訳ですが、不思議とあどけなさを持った俳優(濱田岳のような)で、役どころにハマっていたのも良かったです。

    若きスターに視点を置きながらも、彼の周りを取り巻く仲間たちや時代背景がきちんと描かれている辺りが、観る側からすればグッと作品へ感情移入させやすいものにしている…と感じます。
    2回目のご招待ということで、初めて物販でポストカードを購入させて頂きました。4月の長崎公演も更なるご活躍をお祈り申し上げます。

    ネタバレBOX

    神格化されていく四郎を象徴するかのような、バッハ・カンタータの147番が使われるところ好きです。

    「身体」と名の付くように「身体表現に重きを置いて演じている」とアフタートークでありましたが、全体の動きの面では前作同様ワチャワチャ?した印象を受けました。
    限られた空間の中で役者が一斉に思い切りの良い演技をする為、観客の視線が追い付きにくいと思います(熱量は伝わるんだけども)。もっと大きな空間にするか…あるいは動きの流れ方に対し更に意識を向けると、舞台上での荒っぽくないダイナミックさがより際立つんじゃないかと考えます。

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    2024/03/31 02:31

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