廃墟ブーム 公演情報 サイバー∴サイコロジック「廃墟ブーム」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    B級映画のマニアックな面白さ
    さまざま面白い演出があったがそれはネタバレで。

    魅力的な役者がいっぱいいて、面白い演出がたくさんあって、見どころ満載だが、作品としてのまとまりはというとクエスチョンが付く。企画公演ということで思いっきり遊んでみましたということか。B級映画のようにマニアックなフアンのための作品と考えると、なるほど、こういうのもありかと思える。

    白井肉丸は相変わらず上手いのだけど、今回はどちらかというと普通の役。白井肉丸には白井肉丸にしか出来ない役をやってほしいと期待するのは贅沢か。栗原香がいい味を出している。こういうおどろおどろしい芝居の中で、無邪気でかわいらしい雰囲気の彼女が登場すると心が安らぐ。

    以下ネタバレに続く。

    ネタバレBOX

    冒頭、開演と同時に真っ暗になり、しばらく間をおいて、懐中電灯を持って役者が登場するシーンは見事な演出だ。ルデコが一瞬にして廃墟になった。また役者が観客に混じって座っており、突然観客席から登場するところは、開場時から変なやつがすわってるなと思ってたのでやっぱりかと思ったが、それでも十分刺激的な演出だった。そして後半、廃墟版プロジェクトXとなっていくシーンは、演出家まで参戦し、最高のパロディになった。

    そういった遊び心がとても素敵なだけに、全体としてのちぐはぐ感が最後まで解消されなかったことが残念。後1歩何かがプラスされれば素敵な作品になるのにと思いながら芝居を観ていた。

    そして、終わった後に観客と真剣に将棋の勝負をするというアフターイベントも、ちょっと意味がわからない。ルデコのいいところは、終演後に役者やスタッフ(含む演出家)と気軽に話が出来る距離感である。ところが、アフターイベントが将棋では、せっかくいい感じで終わった芝居の雰囲気を壊してしまう。演出家や役者と色々話をしたかったのだけどと、心残りなまま会場を後にした。残念。

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    2010/07/31 10:36

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  • きゃるさんへ

    コメントありがとうございます。
    そうですね。今回の公演は「盤外の公演」と銘打っていて、主宰が将棋好きというのはよくわかりますし、ひょっとしたらあの芝居の中にも将棋の要素が隠されていたのかもしれません。しかし、公演が終わった後、主宰と観客で将棋の真剣勝負をしますと言われても、意図がわかりませんでした。

    せっかく随所に見どころのあった芝居なので、少し残念な気がしましたね。ひょっとしたら主宰者にはもっと深い考えがあったのかもしれませんが・・・。

    2010/08/03 12:31

    Koujiさま

    こんにちは。お邪魔します。

    >そして、終わった後に観客と真剣に将棋の勝負をするというアフターイベントも、ちょっと意味がわからない。ルデコのいいところは、終演後に役者やスタッフ(含む演出家)と気軽に話が出来る距離感である。ところが、アフターイベントが将棋では、せっかくいい感じで終わった芝居の雰囲気を壊してしまう。演出家や役者と色々話をしたかったのだけどと、心残りなまま会場を後にした。残念。

    将棋の日だったのですね。終演後については同感ですね。自分が観た日は「90年代ホビー」についての雑談でしたが、終了後、スタッフの人が役者面会を伝えたあと、「本日、室内の放射能レベルが大変高くなっておりますので、お早目のご退出をお願いします」と言っていました(笑)。将棋にしてもホビー雑談にしても、学生イベントみたいで、私なんかはどうせなら芝居についての話を聞きたいなと思いました。

    2010/07/31 11:43

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