実演鑑賞
満足度★★★★
原爆が題材になってはいるものの、そこには様々な時代に地球のどこかで起きている戦争が重なる。ベトナムで、イラクで、911後のNYで、会った実際の方々の顔がよぎった。力強い脚本でした。日本人がアメリカ人を演じること、物語として成立させるものにすること……これはフィクションなのだということの、バランスをギリギリで責めているような力強さがありました。
なにより企画として、再演の機会のなさへの課題は長年言われているので、それを思うプロデュースでした(今回【名作リメイク】と題)。企画したのはコロナ禍で、上演困難な小劇場を応援したいという思いや、昴や青年座研修所で上演されてきた戯曲を新劇ルーツではない方々が創作する面でも、CoRichプロデュースの意味があると思います。