キラー・ジョー 公演情報 温泉ドラゴン「キラー・ジョー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    人間の欲と色と愛憎がぎゅっとつまった、こってりどろどろの濃ゆい芝居であった。面白い。殺し屋ジョー(いわいのふ健)以下、兄クリス(山崎将平)、妹ドティ(内田敦美)も、それぞれの役をよく演じていた。

    後半の見込み違いから、フェラチオみたいなきわどいシーンも直球ど真ん中で堂々と演じ、壮絶な家族(?)喧嘩の熱演はすさまじかった。本物かと見まがうような血みどろの熱演である。そしてこの熱い悲劇が、人間の愚かさを語っていて、俯瞰してみれば笑える。ジョーが最初にいう「家の中のけんかが、警官がもっとも怪我をするものなんだ」とか、ドティの「誰かが私を怒らせないかぎりね」とか、何気ないセリフが伏線になっている。話の展開の面白さといい、よくできた台本である。

    ネタバレBOX

    最後にエピローグがなく、悲劇のピークでバサッと終わる。あれっと思った。が、冒頭のドティとクリスの二人のシーンが、後日譚になっており、これでいいのかと納得した。

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    2024/03/19 18:37

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