実演鑑賞
満足度★★★★
北九州で10年ほど前に旗揚げし、京都に、また宮古へとその活動を広げている穴迫信一の関東での最初の足掛かりとでもいうべき公演で、これからは関東でも年1回はやっていきたいという
森下スタジオは初めて行ったが、演劇・舞踊の分野を対象にした、稽古専用施設ということで、コンクリ打ち放しの壁に鏡やバーがある
アフタートークでは夢という空間性に相応しいと考えたという話だった
そこで開演前(?)から20個のパイプ椅子を並べ始め(フロアに椅子は23個あった)、カーテンを閉めて行く
アフタートークで生前葬の印象という話があったがなるほどと思う
また、始まりはカフカの「変身」に影響を受けたという(夢から覚めたら)
シュールだが流れは分かりやすい
ただ「時間」をつかみにくいところはあった
非常にナイーブな内容で、大量のモノローグが多くを占める
中学のいじめが一つの要因となり、「夢は現実に影響され、現実もまた夢に影響される」状態を経て自死へ
ラストで窓が開き光が差し込む(照明により表現)ところが救い
照明がとても印象的だった