イノセント・ピープル 公演情報 CoRich舞台芸術!プロデュース「イノセント・ピープル」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    なんか混ぜるな危険な感じのモノを
    原子爆弾という柱を基に集めてみせた力作という
    印象を受けました
    心に響いたなぁ・・・・

    役者さんも上手で
    引き込まれた2時間15分の作品

    出演者さまから
    ポテチがプレゼントされまして
    ありがたく(^-^)

    ネタバレBOX

    映画シャドウ・メーカーズに感じた
    現時点での米国最高頭脳の使い潰ししてでも
    原爆の完成をさせるという感は
    あまし無かったが=4mもの壁に囲まれた中での
    しくじり=即消滅=みたいな研究を主人公がしていた
    というトコは納得でした

    アメリカ人最高!
    という設定での英語ですよ~話してるのは~
    日本人は白い仮面つけて
    我々=主人公サイドの言葉などが理解できない未開人
    という感じの演出は凄いインパクトありました

    原爆でアメリカが戦争を早く終わらせたんだという
    いまだに信じられてる嘘を
    違うんだよーと作中で否定してくれなかったのは残念=旧作だから?
    日本の無条件降伏を受け入れずに
    新型爆弾を使うために終戦を引き延ばした事は
    ポツダムではちゃんと各国語で解説されてましたわ

    7月4日の独立記念日に集まる
    旧友らを時間軸を前後しながらも
    上手に見せてました

    主人公の長男がベトナム戦争で半身不随になるのは
    映画7月4日に生まれてを彷彿したましたな

    作中で一番インパクトあったのは
    致死量の被爆してるのに生き延びてる友人に
    おまえはモルモットだったんだと明かすDrのシーンでした
    ただ現実的にも
    その被爆データ実験での検証で
    対放射線被ばく量を決めているんだというのが
    なかなか響きましたわ

    第二次世界大戦で血液の輸血の交叉耐性を
    実際のユダヤ人とか捕虜で行っていたとかいうの
    同レベルのやばさでしたわね

    白い仮面を外して
    英語で主人公に語られる
    広島被ばく者の実体験とかは
    いまひとつ甘かったかなぁー
    一面死体だらけで
    逃れるにも死体を踏み越えていかないといけない状況で
    踏んだ死体に足がめり込む感触が
    いまだに忘れられないといった
    被爆者体験話の方がもっと重くて今作向きに思えたかしら

    コメディSF調の
    古い家の冷蔵庫内に小さな人々が住んでいて
    だんだんと進化していくのを
    引っ越してきた夫婦がみてるというのがあって
    ある時旦那の方が冷蔵庫内での
    原爆らしい爆発を見て吹っ飛ぶシーンがあり
    コメントに
    アメリカ人って原爆を
    ただ威力の強い爆弾だという認識しか無いんだなぁ
    というのが何とも納得で
    事実とかは自分で真剣に知ろうとしないと
    届かないんだよなぁとかオモエタデスよ

    映画オッペンハイマー作った監督さんも
    自分の息子が核軍縮に興味が無いことを知り
    製作意欲が上がったという話してたしー

    戦争とか兵器とか
    争いとかいろいろと詰め込んだ作品でした

    ラストは主人公の娘の葬式で
    自分のひ孫が
    孫のお腹にいて手を伸ばすシーンで音と暗転が同時で
    終演となる意味深な終わり方でした・・・

    原爆製造のための計算をしていた数学者さんは
    晩年教師を辞した後に
    原爆に関与した罪の重さから猟銃自殺をしてしまい
    そこにいたるまでの日々の苦悩を奥さんが述べて
    キリスト教では自殺は重篤な罪であり
    葬儀も行えないので
    世間的には事故死ということにしたというのも
    重かったなぁ・・・・

    ひたすら明るく戦争肯定派の友人は
    一人息子がイランイラク戦争で用いられた
    劣化ウラン弾での被ばくが元らしい肺炎で若くして亡くなり

    主人公宅のヘルパーさんは
    祖父が住んでた山にあったウランで原爆が作られ
    秘密裏に山に捨てられてた核廃棄物が原因で
    兄弟共に被ばくでの癌で死んだとか
    エピソードが・・・詰め込まれてたデス

    0

    2024/03/17 20:01

    2

    0

このページのQRコードです。

拡大