実演鑑賞
満足度★★★★
たまに食指が動く加藤健一事務所今回4度目の観劇。「おかしな二人」「ビロクシー・ブルース」は戯曲を読んだがこれに並ぶニール・サイモンの代表作の本作は棚に飾ったままであった。
老境にあるかつて一世風靡したコント師にTV出演の話が来るが、不仲の二人はコンビ解消して10年以上が経つ。この作品、実際にコントを披露する場面を作っているのが、これを秀作たらしめている。二人の人間的なタイプと取り合せが面白く、ストーリーはTV出演可か、ちゃんとコントがやれるか、という所に注目させるが、二人の人間味と往時の関係性を振り返り、新たな今が生まれる仄めかしのラスト。老いのドラマ。