満足度★★★★★
泣いた!初東京セレソンデラックス!表現が難しいテーマを時に明るく、時にシリアスに、真正面から面白く描く。
知的障がい者のグループホームと障がい者の自立がテーマ。
新聞の小さな記事にあった、ある哀しい事件がヒントになっているという。
映画やテレビドラマでは、きっと制約が多くて真意を描けなかっただろう。
前半は、このテーマに過度に神経質にならずに明るく楽しい。
しかし中盤以降、厳しい現実が徐々に迫ってくるシリアスな展開に。
クライマックス、久々に何度も泣きしました。
前から見たかった金田明夫さん、やっと観れました。
以前からドラマの脇に欠かせない存在として「沙粧妙子-最後の事件」
から気になってました。
本作の中心になる、娘を想う愛情、娘と過ごした人生がしみじみと
伝わります。
今回、かなり難しかったと思うのは、宅間孝行さん、加藤貴子さんら
による障がい者の演技です。
結構自然に見えるうえに、屈託がなくユーモラスで魅力的に見えました。
他に印象的だったのは「仮面ライダーファイズ」OG、芳賀優里亜さん。
終始明るくまっすぐなキャラクター。
自分より10歳以上年上であるグループホームの住居人たちに対する自然な態度や、
長年自分を守ってくれた彼らとの特別な友情が、
とってもあったかく感じました。