短編3傑作 公演情報 Nana Produce「短編3傑作」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    昨年の『いごっそうと夜のオシノビ』がメチャクチャ面白かったので期待大。だが今回は毛色が違っていて笑いは薄い。どちらかというと考え込ませて鬱になる系。だとしたらもう少し深く掘り下げるネタでもあった。ちょっと今回は作品の並びのチョイスが違った気がする。

    プロジェクション・マッピングが痛快で見事なものだが、ちょっと邪魔な気もした。役者の顔に投影が被るのは残念。

    「日本テレビスポーツのテーマ」でスタート。ジャイアント馬場の入場曲でもあった。
    ①『さらば鎌玉』
    4年付き合って別れた二人、日澤雄介氏と原幹恵さん。最後に引越し先として鎌玉駅徒歩10分のマンションを案内するが···。
    劇団チョコレートケーキ演出の日澤雄介氏は宇崎竜童みたいな情けない不動産会社社員を好演。原幹恵さんは豪華。未練タラタラ、よりを戻したい男とそんな気はさらさらない女の一幕。

    ②『人の気も知らないで』
    OLの留奥(とめおく)麻依子さんとやまうちせりなさんがお茶している。同僚の結婚披露宴での余興の打ち合わせをする為、上野なつひさんが到着するのを待っている。後輩が事故に遭って入院中。話は段々と建前と本音の境界を踏み越えて個々の人生観の核心を刺激していく。
    留奥麻依子さんは天海祐希みたいで表情で笑わせる。
    やまうちせりなさんは奥貫薫っぽい花粉症。
    上野なつひさんは有賀さつきみたいな迫力。

    ③『仮面夫婦の鑑』
    浜谷康幸氏と増田有華さんの夫婦が派手に喧嘩。「炎のファイター~INOKI BOM-BA-YE~」(「ALI BOM-BA-YE」)が掛かって、卍固めまで繰り出す。
    二人の喧嘩の原因は果たして何なのか?

    ネタバレBOX

    ②のネタが重すぎる。事故で右腕を肘から切断の同僚についての話題。他人の不幸は所詮他人の不幸でしかない現実。自分自身で自分の問題と向き合うことだけしか人には出来ない。他のことは所詮は綺麗事だったりもする。

    ③は顔にコンプレックスがあった増田有華さんが勝手に整形してしまう。旦那も対抗して整形するがわざとちょっと不細工に。旦那の父親の容態が悪いのだが、この二人で行っても何処の誰だか判らないだろうというネタ。

    後篇では妊娠して出産間近の増田有華さんがバイトでヌードモデルをやり、近所の喫茶店に絵が飾られていることに激怒する旦那。

    全体的にどうもスッキリしない流れ。面白いんだが笑えはしなかった。

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    2024/01/28 08:15

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