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アンネの日
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クチコミとコメント
公演情報
serial number(風琴工房改め)「
アンネの日
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
実演鑑賞
満足度
★★★★
ネタバレ
ネタバレBOX
serial number『アンネの日』を観劇。
以前は風琴工房という劇団名だったが、改名したようだ。
今作は再演で、代表作である。
チラシとタイトルから『アンネの日記』の『記』を外しているので、何か企みがあるのではないか?と勘繰っていたが、どうやら全くの勘違いのようだった。
月経の話だ。男性の理解力の無さ、都度感じる痛みと心の悩み、社会での女性の立ち位置、世界での男女差別まで話を広げていき、『アンネの日』という言葉の由来と意味の説明もしていく。
8人の登場人物の初潮体験談から始まり、キャラクターを均等に掘り下げ、厚みを持たせてくる。この始まり方に女性観客は頷き、未知な世界への男性観客の誘導は見事で、出だしは上々だ。そこから自然素材を利用した生理用ナプキン・プロジェクトが物語の中心になり、肌に直接触れる故の繊細さ、素材へのこだわり、科学的根拠、商品作りを通して経験者の痛みをひしひしと伝えてくる。成功に導く奮闘記でもあるが、背景だけに留めておき、描かれるのは登場人物たちの初潮から閉経までの生き様だ。そこに性同一性障害を問題提起してくるので、誰もがその問題に背を向けずにはいられない。
作家の志もそうだが、男女年齢問わず、展開の面白さが最大の魅力だろう。人気作品というのは頷けるのである。
初演(2017年)の頃と時代が変わってきているので、その都度、背景を踏まえて改訂され、数年おきに再演出来る貴重な作品であるのは間違いない。
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2024/01/21 12:21
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