実演鑑賞
満足度★★★★★
想いがすれ違いぶつかり合い、迫力の中にそのやり取りされる想いの大きさや繊細さがたまらない!
ともすれば広がりすぎそうな世界観やキャラクターを、描くところと描かないところをきっちり切り分けて駆け抜け、2時間半をあっという間に感じさせる充実さでした。それだけでなく、その世界から外に向けての広がりも感じられる箇所もあり…でもそこを抜きにしてもパラデュール内で完結して面白い!という塩梅。
AキャストBキャストそれぞれでキャラクターの見え方が変わったりしてそれぞれに魅力があり楽しく、しかしABあるがゆえに観られる回数はそれぞれ減ってしまうのが玉に瑕…!それぞれいいだけにそれぞれをもっと味わい尽くしたい…!悩ましくも贅沢な苦しみです。
久しぶりの台詞あり東京支部作品、魅力的なキャラの関係性や、殺陣の量も様相の多彩さにもワクワクが止まりませんでした!メインはもちろんのこと、アクションモブたちの活躍が止まらない!劇中1秒たりとも隙が無い。群衆として存在するだけではない、メインの華やかさを担保し、殺陣の迫力を増強し、個人としても芝居をして見える社会の厚みを持たせる…東京支部作品になくてはならない存在というものを、台詞アリの新作芝居で改めて感じました。