実演鑑賞
満足度★★★★★
鑑賞日2023/09/09 (土) 18:00
テーマは「集団創作とハラスメントの行先」だと事前に知らされていた。登場人物がみな魅力的で心惹かれるけれど、ハラスメントは確かにあったし、問題や歪みもあった。
それを指摘する人物さえ正義の味方ではない。誰かを責めて済む問題にしなかった誠実さと答えを出さない勇気を感じた。
それぞれの生きてきた(描かれていない)道筋も、創作の場としての会社の中での苦闘も、すべて飲み込むように物語は進み、明確な回答はないなりにひとつの形から次の形へと動いていく。それでも、神崎と赤城のやり取りがとても好きだったな、と思う。