実演鑑賞
満足度★★★
原作を知らずに観劇
アントーニオ、シャイロック、ドージェが特に良かったですねぇ
若干バサーニオとポーシャが結ばれる過程が、物語の引き立てに必要にしても少し冗長・半ば脱線に感じる部分もありつつ、怒涛の終盤まで楽しく観れました👍
ただ、これは原作についての話になってしまうのですが、何とも釈然としない気持ちになりました。400年以上前に書かれた物語。ユダヤ教、ユダヤ人への差別・偏見が満ち満ちていて当たり前だった時代に書かれたもの、堂々と世に出せた時代の遺物でもあるのでシェークスピアさんてよく聞く方で今もこうして扱われる作家さんだから、勝手にその辺も開明的な人、或いは人達だと思ってたのもあって少しショックでした。
最後の綺麗にしていくシーンがキリスト教徒の視点での汚れたものを掃除していく感じで、なんともおぞましいなと感じました。その辺、現代を生きる、まして恐らくはキリスト教でもユダヤ教でもない日本人からした原作へのグーパンのように、シャイロックの描かれ方が悲劇的な面を強調していたのかな、とも感じました。
昔を感じるものもいいですね。