満足度★★★★
明暗を分けた気がする2作の出来栄え
コメディの劇団が、コメディでない公演を打つという企画自体には大いに賛同し、試みの結果としてのみ観れば、大変意義のある公演になっていたと思うのですが、「欲の整理術」の方は、初演出の演出家には、如何にも任の重い作品でした。
今回は、舘さんに新作書下ろしを2作も依頼し、キャスト交渉の後に、台本が完成したようですが、こういった番外公演は、それでは危険性が伴う気もして、今後、この番外公演を続けるのなら、書き下ろしより、既製の作品の中から、作品選びをした方がリスクが少ないのではと感じました。
一方、「ガハハで顎を痛めた日」の方は、結果オーライで、かなり高レベルの作品に仕上がっていました。
「欲~」が、☆2、「ガハハ~」が、☆4、+この公演の企画と意欲に敬意を表し、トータルでは、☆4と言ったところでしょうか。
ただ、この公演を、本公演のコメディを更に進化させるための布石として捉えれば、この経験は、劇団員に実力を備えさせえる効力は充分あると思うので、その視点に立って評価するなら、☆5でも良いかなとも感じました。
座った席が、空調寄りだったせいか、ひそひそ声の台詞が不明瞭で、所々、聞き取れない箇所があったのは、残念でした。特に、「欲の~」の方は、終始、台詞が明瞭でない方が数人いて、余計、内容がわかり辛くなった気がします。
あ、題名の意味するところは、全く解りかねました。(笑)
心配したかもめ座の椅子、高齢者にも親切な形にして頂き、心からお礼申し上げます。
2010/07/10 21:53
2010/07/10 19:41
2010/07/10 08:38
2010/07/10 07:42
コメント、ありがとうございます。
私も今しがた、御感想を拝読したところで、主人に「わ、tetorapackさんが、また私と同じ感想だわ!」と歓喜の報告をしていたところでした。
そうなんですよ、れんたろー、存在自体意味不明でしょ?高橋さんがお気の毒でした。あの脚本では、彼は、何をどう演じたらいいか、わからないだろうと思いました。
ただ、今日は、昨日よりは、この舞台自体の加速が感じられ、少し、作品として進化していた気がしました。知らない脚本家ではないのだから、作者の意図をきっちり聞いて、それを具現化すればよかったのにと思ったりもしますが…。
今日は、昨日懲りたので、上手側に座ったので、会話はばっちり聞こえ、昨日の不満は解消されました。
ただ、武井さんに関しては、どちらの役もドンピシャでしたが、ちさえさんは、先生役の方が、より魅力的でした。昨日の、ちさえさんの先生による、授業シュミレーションの冒頭シーンは、もう最初から、頬が緩みっぱなしでした。彼女の養成所時代からの大ファンなんですが、ちさえさんが役にはまると、もう観ているだけで、ニコニコしてしまうんですよね。tetorapackさんに、こちらのバージョンをご覧頂けなかったのは、本当に、私も残念です。
tetorapackさんの御感想に対するコメントは、後刻、そちらで書かせて頂きますね。