実演鑑賞
満足度★★★★
1905年の戦時下、ベトナムでこんな出来事が実際にあったなんて多くの人が知らないはず。
戦争が悲劇である事は間違いないし、どの国が有利になったとかはデリケートな部分なので置いておくにしても、良いお話しだったなぁという感慨に包まれる舞台でした
戦争さえなければ蟹が名物、のどかでちょっと猥雑な港町であったあろう雰囲気や徐々に不条理な暗雲が立ち込めていく様子が芝居だけでなく数々の音楽・ダンスパフォーマンスも交えて伝わりやすく、特に後半の加速感が凄い
加えて清水国明さんの案内人役と言えば良いのだろうか微妙な立ち位置で度々登場するのだけれど、いくらでも喋っていてくれそうな物腰で笑みを誘う
中央が張り出したT字型舞台は演出にも有効だったし正面席だけでなくサイド席もきっと見やすかっただろうなと思う