幸せまであと少し 公演情報 赤堤ビンケ「幸せまであと少し」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ビンケのよさを再確認
    なんというか、本当に力のある人達がヘタウマに徹している凄味を感じた。
    や、あれをヘタウマと見るかは人それぞれだと思うけど。

    でも、個人的にはあれを違和感なく
    成立させることができるのは相当難しいことだと思った。

    たぶん今回やっているようなことは
    一見するとどこでもやっていそうに見えるが、
    あれは力のある俳優陣が本気で場に飛び込んでいるからできることで、
    そこいらの凡百の劇団には決して真似はできないなと思う。

    ネタバレBOX

    心の声を予め録音されたものを使って流すとか、
    携帯電話の着信が音響でスピーカーから出ているとか、
    メールの文章をプロジェクターで壁に投影させるとか、
    本来舞台でやったら痛い目に会ってしまうような手法を
    あえて率先して選択しているところに、創り手の強い意志を感じた。

    あえて舞台表現における禁を犯すということは、
    俳優に対する演出の絶対的な信頼がないとできないし、
    俳優達にも相当な自信がないとできないことだと思う。


    結果としてそれが他では決して出せないような
    なんとも不思議な世界観を創り出しているように感じた。

    しかも観ていて全く危なげなく見えたのがすごい。


    たぶん、演出も俳優もスタッフも皆何が一番大切なのか心得ていて、
    その上でちゃんと場に殉じてるからできることなんだと思う。


    それにしても、うっしーの役は、あまりに意外過ぎて笑った。

    明らかに色々とおかしいはずなのにえもいわれぬ説得力があって、
    見ているうちにいつの間にか納得させられてしまっていた。

    ほんと、こういうとこがうっしーの凄いことなんだよな。

    個人的には、こういうポジションのうっしーって
    結構効果的だと思ってたから、ナイス起用だなって思った(笑)

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    2010/07/05 15:06

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