満足度★★★
身贔屓したいところですが…
我が演劇部の後輩、岡本蛍さんの作品なので、身贔屓したいのは、山々ですが、作家への直メールと同内容の感想をやはり正直に書くことにします。
どうなんでしょう?と思ったのが、本音です。
とにかく、長過ぎるのが一番の難点。
後半面白くなるまでに時間が掛かり過ぎた気がします。
後20分、短縮されていたら、もっとスピーデイでスッキリ失踪感が出た気がしました。
ダンサーの表情が素人っぽく、白けたので、あそこはいらなかったと思うし、冒頭の人物紹介もやや冗長で、眠くなりました。
後半、どんどん劇世界に引き込まれ、最後には、大方の登場人物に愛着を感じられただけに、もったいなさを感じました。
役者さんは、全く期待していなかったからか、逆に、皆さん、結構芸達者揃いで、驚きました。
特に、コビヤマ洋一さん、一度でファンになりました。
岡本さんは、幼少時より、歌舞伎などに精通していて、既に高校時代から、歌舞伎の生世話狂言のような時代劇を書くのが得意でしたから、若い劇作家に感じる不安は微塵もないし、歌舞伎の外題めいた題名に見合う、きちんとした、劇世界を構築する力があるので、安心して観てはいられるものの、やはり、この劇構成は、昔ながらの商業演劇的なスタイルなので、今の若い世代の観客には、しっくり来ないだろうなと危惧してしまいました。
明治座の狂言なら、何も文句なく、お客さん、楽しめる演目なんだけれど…。
2010/07/26 16:00
2010/07/26 06:38
「烏賊ホテル」は、大変構成の優れた戯曲ですし、今回のキャストでは、井之上隆志さんの御出演がとても楽しみでなりません。初演と同じ、西山水木さんの演出ですし、これは、見応えある舞台になるのではと、期待しています。
是非是非、同窓の後輩作家の名作、お見逃しになられませんよう、私からも、お願い申し上げます。