夏宵漫百鬼夜行 公演情報 リブレセン 劇団離風霊船「夏宵漫百鬼夜行」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    身贔屓したいところですが…
    我が演劇部の後輩、岡本蛍さんの作品なので、身贔屓したいのは、山々ですが、作家への直メールと同内容の感想をやはり正直に書くことにします。

    どうなんでしょう?と思ったのが、本音です。
    とにかく、長過ぎるのが一番の難点。
    後半面白くなるまでに時間が掛かり過ぎた気がします。
    後20分、短縮されていたら、もっとスピーデイでスッキリ失踪感が出た気がしました。
    ダンサーの表情が素人っぽく、白けたので、あそこはいらなかったと思うし、冒頭の人物紹介もやや冗長で、眠くなりました。
    後半、どんどん劇世界に引き込まれ、最後には、大方の登場人物に愛着を感じられただけに、もったいなさを感じました。

    役者さんは、全く期待していなかったからか、逆に、皆さん、結構芸達者揃いで、驚きました。
    特に、コビヤマ洋一さん、一度でファンになりました。

    岡本さんは、幼少時より、歌舞伎などに精通していて、既に高校時代から、歌舞伎の生世話狂言のような時代劇を書くのが得意でしたから、若い劇作家に感じる不安は微塵もないし、歌舞伎の外題めいた題名に見合う、きちんとした、劇世界を構築する力があるので、安心して観てはいられるものの、やはり、この劇構成は、昔ながらの商業演劇的なスタイルなので、今の若い世代の観客には、しっくり来ないだろうなと危惧してしまいました。
    明治座の狂言なら、何も文句なく、お客さん、楽しめる演目なんだけれど…。

    ネタバレBOX

    らっぱ屋の大草さん演じる、番町皿屋敷のお菊が、信川さん演じる、花梨に、幽霊修行の猛特訓をする場面が、とにかく愉快でした。
    ただ、これ、若い観客は、お菊って、どこの何の幽霊か、わからないのでは?一般には、四谷怪談程、知られていないから…。話の中に、牡丹燈篭のお露さんも出て来るけれど、これも同様。当パンに、語句解説とか付けると、親切なのかも。

    阿片に狂って、通り魔になる男のエピソードが、話の本筋と逸れていたので、この人物を登場させなければ、もっとストーリーが、まとまって、時間も短縮できたのではと思います。

    最後の場面も、終わるまでに、やや引っ張り過ぎの感があり、残念でした。

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    2010/07/04 01:17

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  • きゃる様

    「烏賊ホテル」は、大変構成の優れた戯曲ですし、今回のキャストでは、井之上隆志さんの御出演がとても楽しみでなりません。初演と同じ、西山水木さんの演出ですし、これは、見応えある舞台になるのではと、期待しています。

    是非是非、同窓の後輩作家の名作、お見逃しになられませんよう、私からも、お願い申し上げます。

    2010/07/26 16:00

    KAEさま

    このお芝居、同世代の知人が観ていて、やはり「商業演劇っぽい部分に違和感が残った」と言ってました。
    「番町皿屋敷」のお菊も通じにくいとは、やりにくい時代になりましたね(笑)。
    岡本さんの「烏賊ホテル」?でしたっけ?そちらは観にいきたいと思っています。

    2010/07/26 06:38

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