GIRLS TALK TO THE END vol.4 公演情報 藤原たまえプロデュース「GIRLS TALK TO THE END vol.4」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    面白い、お薦め。
    「GIRLS TALK TO THE END vol.4」ということから、シリーズ最後の作品のようだ。濃密いや<濃蜜>なガールズトークは、女の一生(生涯)をもって暴露し合ってもいいような。40歳代の女優が女子高生に扮して十代から四十代へ、28年の歳月を経ても なお友情と嫉妬という表裏を面白可笑しく、そして哀切をもって描く。しかも、ラスト暗転後 すぐに明転して放った一言に女の執念深さが…いや怖い。

    上演前からJK制服を着た女優が舞台上におり、主宰の藤原珠恵さんが写真撮影しInstagramにアップしてほしいと。上演間近には6人の女優が揃ったことから、さらに煽り笑いを誘う。それだけ思い入れのある作品なのだろう。それに応えた女優陣の熱演が、公演の観どころだ。
    出来れば38年後、48年後といった五十代、六十代…女の一生を通じて、その友情と嫉妬を描いてほしいところだが、内容的には難しいようだ。その意味ではギリギリのところ(年齢)を攻めているようだ。

    舞台は、静岡県にある富士山高校のダンス部の部室。時は1995年9月4日、二学期が始まった時から始まる。出演者から明らかなように、話題となる部活顧問は登場しない。この姿なき顧問を巡って嘘と本音の丁々発止、暴露のし合いが始まる。中心人物が登場しないで物語を牽引する、何となく 話題になった映画「桐島、部活やめるってよ」(2012年)を思い出す。
    (上演時間1時間20分) 

    ネタバレBOX

    舞台セットは女子ダンス部室内、上手に部員の収納BOX、下手にテーブルと椅子。後ろにソファや本棚が並び、全体的に雑多な印象だ。
    公演の魅力は、高校時代と40歳代半ばの女性キャラクターを それぞれ個性豊かに立ち上げ、丁々発止のような会話が面白可笑しく進展していくところ。それを6人の女優陣が見事に演じていた。
    それぞれの時代を表すため 衣装(制服×私服)やメイク、ヘアースタイル、そして携帯電話機種(ポケベル⇒スマホ)といった小物で違いを示す。

    物語は、高校時代と28年後の44~46歳になった女性のお喋り。大方予想出来そうな展開だが、それでも楽しく魅了する会話劇。
    高校時代は、6名の女子部員と姿を現さない男性顧問・タナベ先生・・通称タベセンをめぐる恋愛話。ある日、学校にタベセンが生徒と交際しているといった密告電話があり、学校を辞めた。部員の中で付き合っていたのか否か、詮索が始まる。そして密告電話をしたのは誰か。一人ひとりが何らかの秘密めいた行動をしており、互いに疑心暗鬼になる。ミステリーものではないが、高校時代に謎めいた伏線を張り、28年後に再会して回収していくといった展開である。日常の会話劇であるから理屈のような整合は不要(野暮)であろう。

    それから28年後、40歳歳代になった彼女たちが、ジュリ(諏訪井モニカ サン)のダンス発表会(地元)を機に集まる。その場所が懐かしい部室。チエ(武藤晃子サン)が母校で勤務していること、そして妊娠している様子。部長のアイ(江間直子サン)はいまだ独身でタベセンを慕っており、ストーカーまがいの行為をしている。ユカは、結婚したが離婚して福岡に住んでいる。問題を起こしダンス部を解散にした張本人 メグミ(神田朱未サン)は、結婚し幸せのよう。マイコ(鈴木麻衣花サン)は、出版社に勤務しておりネット情報にも詳しい。6人の近況報告、そして28年前の密告電話、タベセンとの恋バナに話題が移ると…。実は、と言った暴露話が次々に明かされ、懐かしくもホロ苦い思い出が甦る。そして現在も続いているような。

    ダンス部という設定から、全員でのダンスシーンは見事。高校時代の溌溂とした練習風景としてのダンス、40歳代で再開し久し振りに踊って息切れした様子、その違いも上手く表現している。一気にダンス部という雰囲気を伝える、実に上手い掴みだ。本公演では、全員が何とも魅惑的なコメディエンヌぶりを発揮し、実に生き活きと演じていた。
    長く続けてほしい「GIRLS TALK 」だが、これ以上高齢だと妊娠とダンスシーンは難しいかなぁ。(;_;)
    次回公演も楽しみにしております。

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    2023/11/05 10:20

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