光への道は遠く 公演情報 オフィスリコプロダクション株式会社「光への道は遠く」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    「好男子の行方 ー三億円事件ー​」

    開場は開演の30分前、自由席は前売りの整理番号順の入場。
    2018年初演。

    ステージをかなり狭めて使っている。これは狙いなんだろうが観ている方からすると収まりが悪い。もっと別の工夫をすべき。
    昭和43年(1968年)12月10日、東京都府中でそれは起きた。日本信託銀行(現在の三菱UFJ信託銀行)国分寺支店から府中工場へ現金輸送車がボーナスを運搬中。25ミリの雷雨の中、午前9時22分頃、突如白バイ警官に車を止められる。「支店長宅が爆破された。車にダイナマイトが仕掛けられている可能性があるので確認して下さい。」だがそんなものは見当たらない。車の下に潜った警官は「ダイナマイトだ、逃げろ!」と叫んで乗っていた4人を退避させる。車の下からもうもうと白煙が上がる。その車に乗り込むと三億円の入ったジュラルミンケースと共にそのまま走り去った。
    映画のオープニングのような鮮やかさ。若き犯人はピカレスクのヒーローとして一躍時代のスーパースターとなった。

    事件の三日後、この現金輸送車に乗っていた4人が支店長室に呼ばれるところから舞台は開幕する。

    支店長に若杉宏二氏。
    次長に坂元貞美氏。
    主人公的立ち位置の新入社員は銀(しろがね)ゲンタ氏。フルポン村上っぽい。
    運転手に五島三四郎氏。
    同乗者に杉木隆幸氏、筑波竜一氏、田中穂先氏。

    MVPはノイローゼから奇妙な行動を取り続ける田中穂先氏。オウム真理教の青山弁護士を彷彿とさせる怪演。椅子の脚が一本折れるアクシデントもアドリブで乗り切った。

    1975年、沢田研二が三億円事件の犯人役をやったドラマ『悪魔のようなあいつ』。脚本は長谷川和彦!大ヒットした主題歌「時の過ぎゆくままに」が流れるのは小ネタ。

    世間体を気にする余り、嘘に嘘が重なっていく銀行コメディ。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    昭和50年代のホームドラマみたいなノリ。喜劇にしても中途半端。オチもイマイチ。時代の空気をラジオから流れるヒット曲だけに頼るのも安っぽい。三億円強奪場面と少年のお通夜は絵で観たかった。

    三多摩地区の不良少年達の総称「立川グループ」。窃盗グループのリーダー格の一人、関根篤(仮名)19歳。父親が交通機動隊員(白バイ隊員)だったがグレて鑑別所に入ったり指名手配されたりしていた。第八方面部隊の父親のヘルメットは事件前年、盗難に遭っている。
    1968年12月15日、刑事2名が自宅を訪問。母親が息子は不在だと告げる。その後帰宅した父親と関根篤の口論を張り込みの捜査員達が耳にした。午後11時半、119番通報。父親がイタチ駆除の為購入していた青酸カリで自殺。
    妹宛に2通の遺書、そして何故か母親の書いた遺書も見付かった。母親が青酸カリによる心中を持ち掛け、関根篤だけが騙されて飲んだと言われている。

    「立川グループ」の一人、関根篤の友人18歳のZ。時効寸前、別件の恐喝容疑で取り調べたが到頭何も話さなかった。事件以降、彼が使った金は一億円近く。事件前までは父親がずっと入院、母親の働くスナックに金を無心しに行く程金に困っていた。

    新宿でスナックを経営していた26歳のゲイボーイKことY。関根篤と親交があり、彼のアリバイを語った。スナック白十字に朝まで一緒にいた、と。

    「立川グループ」の溜り場だった福生のバー、「あんず」のマスターF、当時28歳。父親が警察官。事件後、フィリピンに移住しクラブを経営する優雅な生活。

    一橋文哉の『三億円事件』なんかも読んできたが、写真家の水谷幹治氏のブログでの推理が正解なんじゃないかと思った。

    ちなみに平塚八兵衛が真犯人と追っていて毎日新聞にリークした牛乳配達の男は逮捕された後、アリバイが証明され警察の大失態となる。これが平塚八兵衛最後の事件となった。

    モンタージュの写真は調布市のブロック工事会社社長のもの。事件時には死亡しており、関根篤に似ていた為使用した。

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    2023/11/04 18:33

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