ずれ 公演情報 m sel.プロデュース「ずれ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    東京のはずれ街にあるシェアハウスが舞台。そこで様々な事情を持った者の過去と現在を交錯させ、色々な<思い>を描いた群像劇。或る日、シェアハウスに1人の女が戻っ(現れ)たことによって不協和が…。その女の目的というか存在が肝で、それによって話の捉え方、解釈が違ってくるようだ。まさしく観る者にとっては感覚的な<ずれ>を思わせる内容だ。

    繊細な演技で愁いを表し、口遊む歌(故郷<ふるさと>)と相まって郷愁ー抒情的な紡ぎ方をしているかと思えば、嫉妬や嫌味といった激情的な描きという メリハリある観せ方。登場人物の性格や思い、そして今の状況が炙り出されるような展開…ここで先に記した女の関りをどう捉えるか、なかなか手強い公演だ。

    当初、シェアハウスの家族と共同生活をする人々、その二組の話を交差させた展開かと思っていたが、いつの間にか交錯し不気味な様相を呈していく。その意味ではミステリーといった雰囲気をもつ不思議な公演。出来れば人物相関図がほしいところだが、それを示すとネタバレしそうで難しいのかも。
    (上演時間2時間 途中休憩なし) 

    ネタバレBOX

    舞台美術…上手はオブジェの木(金木犀)とテーブル・椅子、下手は階段といくつかの棚板が無造作に立ててある。全体的に白と黒といった色彩で何となくスタイリッシュな印象。ここはシェアハウスのリビング、又は ある公園になる。

    冒頭、公園のベンチで1人物思いに耽っている女性、この公園の名は…思い出せない そんな謎めいたシーンから始まる。

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    2023/10/13 22:06

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