フツーの生活 公演情報 44 Produce Unit「フツーの生活」の観てきた!クチコミとコメント

  • 沖縄の方の目には触れさせたくない舞台
    これは、正真正銘、ただの普通のシバイに過ぎませんでした。
    脚本、音響、セット、演技、全てが、芝居そのものでした。(虚構に過ぎないという意味です)
    私の子供の頃、外国映画で描かれた、日本紛いの日本のような、戦時中の沖縄の描き方に唖然、慄然!!若い小劇場作品かと、目を疑いました。

    生半可な知識しかない脚本家が、先人の名作家が書いた珠玉の台詞を、アレンジしてランダムに繋ぎ合わせ、まことしやかに舞台に乗せた、そんな浅薄な芝居としか、私の目には映りませんでした。
    途中退場された男性がいましたが、私と同じ思いで、居た堪れなかったのではないかと、思いました。
    ただ、知らずに芝居を観に行っただけの私でさえ、沖縄の方々に後ろめたさを感じてしまう、そんな絵空事の空疎な芝居でした。
    これは、沖縄の抱えている重い歴史に対する冒涜とさえ、私には感じられました。

    当パンを読むと、これは劇場側から持ち出された企画で、プロデューサーも作者も、ただの頼まれ仕事だった模様。製作側の、必然から生まれた公演でない、間に合わせ舞台なら、さもありなんと納得できる凡作。
    「フツーの生活」という、この題名、戦時中の普通の生活を描くのではなく、どうやら、普通の生活をしている、現代製作陣が、戦時中の沖縄の実情なんて、度外視して、普通に作った、シ・バ・イでした。

    今年、観劇したことを後悔した、最初の舞台となりました。

    ネタバレBOX

    具体的な例を論って、難癖つける意欲さえなく、すごい虚脱感ですが、一言だけ。

    隠れているガマ(沖縄にある、自然の洞窟)で、敵兵にみつからないように、赤ちゃんの鳴き声に文句をつける人物の罵声が、その赤ちゃんの鳴き声より、100倍ぐらい大きい。
    方言を使うと非難されると忠告する人物が、平気で、「ステージ」なんて、言葉を吐く。
    ナレーションと、あまりにも矛盾する、劇世界の構築…。一事が万事。呆れてしまいました。そんな浅い脚本と演出だから、役者さんの熱演は空しく空回りするばかり。

    紀伊国屋さん、新国の、井上、東京裁判三部作の向こうを張ったつもりでしょうか?
    紀伊国屋には、身の丈に合った作品上演を切望してやみません。

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    2010/06/21 23:59

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  • KAEさん

    了解いたしました。

    私も不用意な語句を使用したかもしれません。
    その点はご容赦を。

    瞬時に氷解、すっきりするのは、お互いにいいことです。

    2010/06/26 18:38

    アキラ様

    御丁寧な御説明を頂き、ありがとうございました。

    お陰様で、原因が判明し、気分爽快です。(絵文字マーク付けたい気分)

    そうなんですね。携帯なら、会っていなくても、表情のかわりに絵文字が雰囲気を伝えられるのにとよく思います。

    えー、これは、まず、私のいつもの、会話表現の癖が災いしたみたいです。
    つまり、あの芝居を観て、単に、「制作側が安易な姿勢で作った感じがする」的な表現だったら、きっとアキラさんは、「憶測だけで、しかも踏み込みすぎ」とはおっしゃらなかったのでしょうと感じます。
    私、物書きの娘に生まれましたし、自分自身も、高名な作家の弟子として、物書きを目指していたこともあったせいか、日頃の癖で、ついストレートに表現すればいいものを、何でも例えて言ってしまう癖があるんです。それで、よく主人とも喧嘩になるんですが…。

    私は、いつもその方の文章で、その方の人間性まで読み取れる術を知っていると自負していますから、アキラさんんとお会いしたことはなくても、アキラさんがどんな方かわかっているつもりです。
    だから、アキラさんが、私に難癖をつけられたなんて受け取り方は全くしておりませんので、どうぞ、まずそのことだけは是非とも、御理解j下さい。

    私は、物事を曖昧に済ませるのが大嫌いなので、アキラさんのおっしゃった「踏み込みすぎ」の部分のみに反応しての、全く単純な質問だけをしたつもりで、アキラさんの御指摘に少しでも不快を感じたり、憤りを感じたことは、今までも、先日の「踏み込みすぎ」のコメントの時も、1ミクロンもありませんから、どうかそこのところは信じて下さいね。

    それと、私がPCの扱いに慣れていないのも一因かもしれません。
    皆様のように、相手の文章を引用しつつ、自分のコメントを作成するのが、どうも苦手なので、問題部分を引用せずに書いたために、わかりにくくなってしまったようです。

    私の方こそ、自分の表現方法の癖と、PC苦手のせいで、アキラさんに御不快な思いをさせてしまって、申し訳ない思いでいっぱいです。
    自分のレビューの書き方のいけない部分に気付くきっかけを頂き、本当に感謝致します。
    これからはこういった誤解が生じないよう、レビューを、脚本書き手法で書くのはなるべく控えます。手放しで賛辞を寄せるものの場合は、形容やたとえ話を出しても、問題は生じないと思いますが、今回のような憤慨するような作品に関しては、御指摘頂いたような「まるでお酒でも飲みながら…」的な、人様に誤解を与えるようなたとえはしないように努めますね。
    あ、今書いてて気付きましたが、「まるで」とも、あの時書かなかったから、私が見て来たような嘘をついた感じにアキラさんに感じ取ってしまわれたのかもしれません。「たとえば」とか「まるで」とかの、これはそういう雰囲気をたとえるとしたならといった書き方だったら、アキラさんは、憶測で踏み込み過ぎ」とは感じられなかった気がします。

    つまり、あの「お酒でも…」の箇所は、私は、憶測を書いたのでは全くなくて、「安易な制作態度」が舞台から感じられたということを、日頃の癖で、その安易さの表現として、書いてしまったんで
    す。そういう、見て来たような嘘や憶測と取られかねない表現は、賛辞の場合だけに限定致します。

    また、私がアキラさんに質問した時、アキラさんとコメントのやりとりがあった、別の第三者に向けた質問や、自分の主張を、アキラさんへの質問コメントに一括してしまったのも、よくありませんでした。これが、私が、アキラさんの御指摘を、単に質問したのではなく、「難癖をつけたと思っている」と、誤解を招くきっかけになったのだと思います。

    本当に、自分の文章の書き方の欠点に気付かせて下さって、ありがとうございました。

    私は、アキラさんとのやり取りの中で、今まで、ただの一度も、不快な思いをしたことはありませんし、今後も、もし許して頂けるのでしたら、お互いに、似たような感想を抱いた芝居に関してとか、どちらかが観ていない芝居の御感想とかのやり取りを、今まで通り、続けさせて頂きたいと、心から思います。

    本当に、不行き届きの点、大変申し訳なく存じます。

    また、アキラさん以外にも、このコメントのやりとりを読んで、御不快な思いをなさった方がいらしたとしたら、その方にも、心からお詫び致します。

    どうか、私が、【アキラさんのコメントを全く不快などとは感じていない】ことと、【憶測でものを言ったつもりは全くない】という、この2点だけは、どうぞ、御理解頂けますよう、お願い申し上げます。

    アキラさんが、他人の感想に難癖をつけるような方でないのは、アキラさんのレビュー愛読者である私が一番(あ、いけない!一番かどうかはわかりません。また憶測発言になってしまいそう)
    知っているつもりです。
    アキラさんが最初に「手厳しいですね」とコメント下さった時は、不快に思うどころか、むしろ嬉しくなりました。だって、手厳しいコメントを書いたつもりですからね。

    ただ、もう一つ御理解頂きたいのは、父はプロの劇評家で、演劇研究者で、演劇界の相談役ではありましたが、私は、一介の単なる観劇中毒おばさんに過ぎないので、私は、ここで劇評を書いているといった不遜な思いは一切ないんです。だから、どんな賛辞も、どんな憤懣発言も、私が劇評しているつもりで書いていないこともどうか御理解下さい。

    私は、如何なる時も、ただ自分の感想を書いています。どなたかに自分の思いに同調させようとしたり、その方の趣味嗜好に、異を唱えるといっつたような行為は、今までもこれからも、一切するつもりはありません。これだけは断乎として、自己弁明させて下さいね。これは、アキラさんに向けてではなく、もし、このやりとりを目撃されている方がいらしたら、そのことは、御理解頂けたら幸いに思います。

    重ね重ね、御親切の数々、本当にありがとうございました。今後とも、よろしくお願い申し上げます。

    2010/06/26 09:57

    KAEさん

    私が「憶測だけで、しかも踏み込みすぎでしたね」と書いたのは、

    >紀伊国屋の劇場関係者とかがお酒かなんか飲みながら、「そうそう、新国、井上3部作やるしさ、我々も、便乗して、何か戦争物でもやろうよ。」なんて感じで、

    とKAEさんがお書きになった部分のことを指しています。

    この文章中の「お酒かなんか飲みながら」とか「我々も、便乗して、何か戦争物でもやろうよ」は、憶測ではなく、事実であったりするのならば、私の読み違えでした。

    また、KAEさんの感想については、何も批判めいたことは書いたつもりはありません。
    「手厳しいレビューですね」とだけ書いただけで、これがKAEさんのおっしゃる「難癖」であるとするならば、私は、もうコメントなんぞ何も書かないほうがいいかもしれませんね。

    私は、他の方の感想に「難癖」や「これが正しいのだ」というような態度をとったことは、今までないつもりでした。それは、別のレビューのコメントでのやり取りでもご理解いただいているものとばかり思っていました。
    私は、どんな舞台でも、受け取る側の感じ方はいろいろで、「唯一絶対の正解」は存在しないという立場であり、「観客の数だけ、感想=正解がある」と思っていますので。

    話は少し逸れますが、ネットの書き込みは、ご存じのとおり、相手の表情等をうかがい知ることもできず、しかも多くの場合、その相手のことを知らないままに書き込むことがほとんどだと思います。ですから、それによって、誤解が生じることは、多々あります。

    もし、私の書き込みでご気分を害してしまったのならば、お詫びいたします。

    今後も、意図がうまく伝わらない稚拙な文章をつい書いてしまうこともあると思います。それは、つい、自分の、あるいは自分だけの文法で書いてしまうからです。会話ですと、すぐに聞き返すこともできますし、知っている人とのメール等のやり取りならば、「こういう意味だろう」と考えることもできます。しかし、こういう場でも、ついつい自分だけの文法で書いてしまい、相手にご不快の念を与えてしまうことも、今後もあろうかと思います。

    そのときには、お手数ですが、是非、「それはどういうことなのか?」と問い掛けてください。言葉のやり取りによって、誤解が解消されることも少なくないと思いますので(より深みにはまることもありますが・笑)。
    多くの場合、理解しようとする態度が互いにあれば、解決できないことはないと思っています。

    ですから、言葉足りずに、ご不快にさせてしまったのであれば、お詫びしつつ、今後ともよろしくお願いいたします。

    2010/06/26 04:24

    アキラ様

    あれは、憶測だけで、しかも踏み込みすぎでしたね。

    という、アキラさんの御指摘の意味が測りかねます。
    それは、私のレビューに関する、アキラさんの御感想でしょうか?
    それとも、私の感想内容に対する御批判でしょうか?

    私は、自分のページで、素直に、自分の感想を述べたまでで、決して、自分の感想を他者に押し付けるつもりもありませんし、この芝居を観て感動された方の感想に難癖をつけるつもりもありません。

    紀伊国屋の企画が安直に決まったなんて、私は、露ほども申し上げていないつもりです。そんな場面が想像してしまったというのは、あくまでも、私がこの芝居を観ての印象に過ぎず、そうに違いないなんて一言も言っておりません。

    私は、自分の見ても聞いてもいあにことを、憶測で語ることほど、心情に反する行為はないと思っているので、もしも、アキラさんが、私の個人的な感想を、憶測で、モノを断じたと解釈なさったのでしたら、とても残念です。

    私は、たとえ、どんな上演前の苦労や工夫があろうとも、演劇というものは、自分が、代価を払って劇場に出向き、その舞台から受け取った感覚を唯一のたよりとして、その舞台が、自分の好みかそうでないかを判断しています。
    どこのどなたが、この芝居は、崇高な意志が結集してできた舞台ですよとおっしゃても、自分の目で観た舞台に、それが現れていると感じなければ、その芝居は、私には、浅薄な思いで作られたように受け止められてしまうのです。
    もう一度、繰り返しますが、これは全て私個人の勝手な感想です。
    たとえ、100万の沖縄県民の方がこの芝居を観て感動されたとしても、私が、この芝居を、沖縄の方には観てほしくないと思った感情を、覆す気はありません。
    それは、私の個人的な感想に過ぎません。
    自分の感想も、アキラさんへの返信も何度も読み返しましたが、私は、自分が、憶測で何かを断じたり、他者の感想を非難したり、紀伊国屋の方に誹謗中傷するような文章をみつけることができませんでした。

    もし、アキラさんが、踏み込みすぎだと、私にコメントを削除すべき点を教えていただけるのでしたら、また改めて、そのことに関して、自分の思いを述べさせて頂きます。

    また、「この作品は、沖縄に対する冒涜です」とも断じてはおりません。「冒涜とさえ、私には感じられた」と書きました。感じたことを書いたまでで、断じたりはしていません。
    それも、自分のページに書いた、私の感想です。
    誰か、この舞台に感動された方のページに出向いて、私が、その方の感想に反論したり、その方の感じ方に否を唱えたりは、一切していないつもりです。
    それでも、自分の感想を正直に書くのはいけないことでしょうか?

    2010/06/25 18:55

    KAEさん

    どうしても一言言いたかった、というお気持ちはよくわかりました。
    でも、あれは憶測だけで、しかも踏み込みすぎでしたね。

    ただ、先に書いた、沖縄戦をテーマに描く予定だった、井上さんの『木の上の軍隊』は、紀伊国屋サザンシアターで、7月中旬から上演予定だったんですよ。

    紀伊国屋もちゃんと考えてやっているはずだと思うのですが・・・。

    ちなみに、残りの2作は、考え中です。

    2010/06/25 06:42

    アキラ様

    御忠告、感謝致します。
    確かに、かなり暴走発言です。この発言を、アキラさんのご返信に書いた点はいたく反省致しました。無関係のアキラさんに、御不快の念を抱かせてしまった非礼を、心から、申し訳なく思いました。ごめんなさい。

    ですが、紀伊国屋の制作関係の方には、こんな暴言を吐いてでも、尚、訴えたい思いは、変わりません。
    それは、紀伊国屋が、格式ある演劇賞を設けている、大変影響力のある、劇場だからです。
    この題材が、個人の趣味志向で云々されるような類の舞台作品なら、こんな失礼極まることは、私は書きません。
    また、この作品が、若い小劇場の上演なら、ここまで、非難はしないと思います。
    「若い劇作家さん、もう少し、勉強してから書いてね」程度のコメントになったかもしれません。

    でも、これは、厳然とした悲惨な歴史を題材にしています。
    あの沖縄戦で、多くの沖縄の方の命と尊厳を奪い去り、今尚、その後遺症に苦しんでいる、沖縄の方々に対して、有り得べからざる上演作だと、声を大にして、何度でも、申し上げたい思いでいます。

    アキラさんは、他の作品もご覧になるのですね。いつもでしたら、「私は観ませんが、アキラさんのレビューは楽しみにしています」と、申すところですが、今回ばかりは、それすら、申し上げずにおきます。

    ただ、こうした負の感情にいつまでも支配れていては、心身の健康にも良くありませんから、もうこの舞台に関しては、これ以上の意見交換はしたくないなと思っています。

    いろいろ、ご配慮頂きまして、本当にありがとうございました。

    この作品が、二度と再び、上演されないことを切望しつつ、この件に関しましては、筆を置くことに致します。

    2010/06/24 20:24

    KAEさん

    >これって、紀伊国屋の劇場関係者とかが・・・

    お怒りはわかりますが、これはさすがに言い過ぎでは。
    一応、2003年から毎年紀伊国屋の劇場で上演されてきたものを、一挙に再演しただけでしょう。それだけ、初演の反応が良かったということではないでしょうか。つまり、自信があったのでしょう。
    新国立のことは、念頭にあったかどうかはわかりませんけど。

    私としては、残りの2本がどうなのか気になるところです。こんな感じなのかどうかということです。

    それにつけても、実際に沖縄であったことを下敷きにした、井上さんの『木の上の軍隊』が未完で終わったことが残念です。

    2010/06/24 16:44

    アキラ様

    御理解頂けて、とても嬉しいです。
    そうなんです。私が一番腹立たしいのはそこでした。この芝居の出来上がる経緯が目に見えるようで、ひどく不快に思い、後で、当パンを見たら、案の定でした。関係者が如何に安直な気持ちで、この仕事に関わっていたかが、関係者自身に語られていましたからね。

    生前の井上さんは遅筆堂と呼ばれ、それはそれで、役者さんの立場に立てば、稽古までには脚本完成させるのが、劇作家の使命でしょうと思ったりもしましたが、でも、井上さんがあれだけ遅筆だったのは、サボっていたからではなく、部屋中の膨大な資料を読み漁り、関係者に取材を重ねていたからだと聞いています。だから、難しい問題を、卑近なものに変換して、観る者の心に迫る劇作ができたのだと思うのです。

    これって、紀伊国屋の劇場関係者とかがお酒かなんか飲みながら、「そうそう、新国、井上3部作やるしさ、我々も、便乗して、何か戦争物でもやろうよ。」なんて感じで、企画が決まった雰囲気を想像して、久々に、憤慨して怒り心頭の思いで、帰宅しました。

    もう少しで「いい加減にしやがれ!」と、舞台に叫びそうになる自分を抑えるのが、大変でした。(笑)

    2010/06/24 04:31

    KAEさん

    >少しでも、実際の経験者の話とかを取材に行った上での作品とは到底思えませんでした。

    なるほど! そこですね、問題は。
    頭の中だけ、あるいは書物の中だけで考えたのであれば、観客と同じレベルで、観客の想像の範囲内であったのは当然かもしれません。

    戦時下で異常な状態のフツーとは何か、を描くのであれば、なおのこと、実体験からくるリアルさの上に構築されたフィクションである必要があったのかもしれません。

    2010/06/24 02:45

    アキラ様

    そうなんです。私は、もちろん戦後生まれで、戦争体験はありませんが、母の従兄弟が、サイパンで亡くなったりしていますし、祖父の会社で、「聞けわだつみの声」なども出版したりしていたので、幼い頃から、戦争のことはかなり勉強して来たもので、どうしても、あの安直な作りには憤慨してしまいました。
    中島さんは、ハートフル・コメディの名手で、中島さんのそういう作品は大好きですが、あれは、どうしても私の許容範囲を超えていました。
    だいたい、こういった題材の芝居は、作者が書きたくて書くべき作品であって、頼まれて安易に引き受けるべき題材ではないと思うのです。
    戦時中の普通の生活を描くなら、せめて、空襲警報が鳴らない時の東京の日常とかなら、まだしも、あんな、敵兵から身を隠している状況は、既に、普通の生活なんてあり得ないわけじゃないですか。少しでも、実際の経験者の話とかを取材に行った上での作品とは到底思えませんでした。
    本当に、何度も途中で退席しようかと思いましたが、最後まで見届けないと、「観てきた」は書けないと自分に言い聞かせ、拷問状態で、椅子に座っていました。

    2010/06/23 04:14

    KAEさん

    手厳しいレビューですね。

    だけど、実は私と一緒に観劇した者は、KAEさんとほとんど同じ感想でした(井上さんの東京裁判3部作も全部観てましたので余計にそう感じたようです)。
    相当がっかりしてましたね。

    2010/06/23 03:43

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