満足度★★★★
「レ・パラダン-遍歴騎士-」不思議な世界でした。
『レ・パラダン --遍歴の騎士--』は、
遍歴の旅の騎士(中世ヨーロッパで行われていた若者たちの武者修行)
アティスと美しい娘アルジの恋と、それを邪魔するものと妖精の物語です。
でも、あんまり話はわからなかったです。
踊りが満載で、衣裳もカラフルで美しくて、
退屈はしないかったのですが、感動もあまりありませんでした。
CGや実写を組み合わせた雲の上の世界や
パリの地下鉄の映像が映し出され、
その映像と音楽にのせて歌手が歌い、
ダンサーたちがさまざまなダンスを披露していきます。
雲の上の世界を、ふわふわと漂っているような
不思議な時間でした。
このオペラは、バロック期のフランスオペラです。
音楽はとっても素敵でしたね。
当時の音楽に、イマドキなダンスでオシャレですね。
ヒップ・ホップ、アフリカン・ダンス、
クラシック・バレエ、コンテンポラリー・ダンスと
色々な踊りで表現されます。
それぞれの歌手に、その心情を担当するダンサーがつき、
言葉だけでは表現しきれない隠された恋心や嫉妬を
表現していました。
演出も斬新です。
巨大スクリーンに映し出されるCG画像、
これがまたグラフィツクです。
この映像とバロック音楽が妙にマッチするのも不思議な感じです。
作曲家は、ラモー。
晩年のオペラだそうです。
バッハと同じ時代の人なんですね。
王侯貴族が華やかなこの時代。
ラモーのこのオペラ、どう受け止められていたのでしょうか?
斬新でビックリしたのでは??
途中、素っ裸の女性と男性が!!
思わず、目が釘付けに!!
恥ずかしい~私。
舞台の上で、堂々とギリシャ彫刻真っ青のポーズをとる彼、
彼女らにいやらしさは感じませんでした。
これが、芸術なのか・・・と感心!!
変幻自在の舞台、おとぎ話ような世界でした。