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公演
第11回西谷国登ヴァイオリンリサイタル
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
西谷国登リサイタル「
第11回西谷国登ヴァイオリンリサイタル
」の観てきた!クチコミとコメント
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ハンダラ(10481)
実演鑑賞
満足度
★★★★★
音楽は何と言っても生演奏に限る。
ネタバレBOX
途中20分の休憩を挟み以下の演目を演奏。
1:ラヴェル作曲のヴァイオリンソナタ(1927)から第2楽章
なんだかんだとcovid-19の影響を受けざるを得なかったこのコンサートも今回は基本的にはコロナ禍以前に法的には近くなり、開催に至り付いた。西谷さんご本人はもとより関係者の方々も少し肩の荷が軽くなったかとは存ずる。数多くの名曲を作曲したモーリス・ラヴェルの曲を前半では日米両国で現代風にアレンジしたりクラシックとジャズを世界で初めて融合させたりと様々に現代化した作品群を演奏。休憩後は、クラシックらしさを残しつつオリジナルのカデンツァを付けることで西谷さんの仕事としている。
2:湯山昭作曲ヴァイオリンとピアノのためのソナチネ(1953)
湯山さんが芸大大学院時代に作曲なさったソナチネを新納さんが演奏。流石にいい音色を聴かせてくれる。切れのある演奏がグー。
3:ルドルフ・ハケン作曲ヴァイオリンとヴィオラのための「スレンナタリア」
ハケンさんは極めて稀な五弦ヴィオラの奏者、筆者の友人にも某オケのヴィオラ奏者が居てヴィオラによる独奏曲が余りに少ないことを漏らしていたが、オケの中でそのような位置づけをされるヴィオラでも五弦ヴィオラの存在を知ったのは今回が初めて。世界でも稀なその五弦ヴィオラとヴァイオリンの合奏とは! 単に音の競合や響き合いの面白さのみならず、演奏時の身体パフォーマンスもユニークで面白く、ハケンさん、西谷さんのサービス精神が遺憾なく発揮され技巧的な素晴らしさと共に楽しさも存分に味わえる舞台であった。
休憩
4:メンデルスゾーン作曲ヴァイオリン協奏曲ホ短調作品64 オリジナルカデンツァ付きの弦楽合奏版西谷国登編(世界初演)
西谷さんは、ヴァイオリン演奏の他にタクトも振るのでカデンツァの際の超絶技巧と指揮の絶妙なコントラスト、協奏して下さる皆さんとの息の合った演奏にも感銘を受けた。
更にドッキリで、9月23日がピアノを演奏して下さった新納洋介さんの誕生日とあって特別にご本人によるピアノ演奏も組まれその音色に聴き惚れることもできた。
また、ヴァイオリン協奏曲終焉後に鳴りやまぬ拍手に応えたアンコールには、メンデルスゾーンが極めて若い頃に作曲したヴァイオリン協奏曲ニ単調第三楽章が奏された。
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2023/09/24 17:00
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