スカ☆ブラ 公演情報 グレコローマンスタイル「スカ☆ブラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度

    これは評価していいものなのか
     チラシを見れば、これが映画『ブルース・ブラザース』にオマージュを捧げたものだということは分かります。
     興味を引かれたのも、それが一番の理由でした。けれども、ここまでそっくりだとは思ってもいませんでした。これは既に「模倣」を通り越して「盗作」になってはいないでしょうか。
     和太鼓やバンド演奏が素晴らしかっただけに、残念に思います。

    ネタバレBOX

     世の中には「似ている」お話はいくらでもあります。
     日本には「本歌取り」の伝統もありますから、元のお話を換骨奪胎したり、パロディにしたり、それ自体は「盗作」とは言えないでしょう。海外にも『ロミオとジュリエット』を改作して『ウエストサイド物語』を作った例があります。
     けれども、『ウエストサイド』は、設定こそ『ロミオとジュリエット』に題材を借りていても、台詞は全くのオリジナルです。

     『スカ・プラ』では、『ブルース・ブラザース』とストーリーが一致しているだけでなく、あるシーンを殆どそのまま真似たところが何カ所かありました。
     魚住がジェイをマシンガンで狙うシーンの台詞は、オリジナルでキャリー・フィッシャーがジョン・ベルーシを狙う時のものと全く同じです。結婚式をドタキャンされたこと、ジェイが「プリーズ」と嘆願して「地震に台風、イナゴの大群にも襲われて」と言い訳した後、魚住にキスして捨てていくところまで、完全に一致しています。これを「オマージュ」と呼ぶのには無理があります。

     作者が『ブルース・ブラザース』をこよなく愛していることは分かります。けれども仮にこの舞台をジョン・ランディスなりダン・エイクロイドなりに見せたら、確実に原作権料を請求されるでしょう。これは「やっちゃいけない」ところにまで踏み込んでしまっている事例だと思います。

    0

    2010/06/19 01:04

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大