塔をたてる 公演情報 劇団肋骨蜜柑同好会「塔をたてる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    〔第一の塔〕『あるいは現代のフランケンシュタイン』

    大槻ケンヂの詩の世界に登場するのはアンテナ売りのセールスマン。特殊なアンテナを全国津々浦々に立てそこからキチガイ電波を流し込み、国中の人々を発狂させようと企む。この世の全ての人間の気が違ったら、生まれつき狂っている優しいあの娘のことをもう誰も虐めたりはしないだろう。きっと彼女にも安らかな微笑みが戻る筈。

    そんな世界観が漂う田瓶(たがめ)市の物語。謎のアンテナ塔に冒険に行った少年はそこで出逢ったお姉さんに恋をする。彼女の夢はアイドル。大人になり博士と呼ばれるようになった主人公(依乃〈よりの〉王里氏)はアンテナ塔で自ら発明した“機械”の製作に没頭する。傍らに居るのは家政婦(嶋谷佳恵さん)のみ。そこを訪れる電気屋の店長(吉成豊氏)、バイト(志賀耕太郎氏)、その友人(小島望さん)。若い二人はバーチャルアイドル・セロリモネに夢中だった。

    志賀耕太郎氏は劇団ひとり似。
    吉成豊氏は身体のパーツ一つ一つがごつく、拳には拳ダコ。チョコプラの長田庄平をスキンにしたような兇悪な面構え。本職のボディーガードによくいる顔。今の時期、職質攻めに遭いそう。

    ネタバレBOX

    いろいろと突っ込みどころがある話。バーチャルアイドルが既に一般的になっている現実を知って発明を破棄しようとする博士。いや違うだろう。ただのバーチャルアイドルではなく、AIでなくては。自らの意思を持った死体(フランケンシュタインの怪物)が歌い始めなくてはならない。

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    2023/09/17 14:35

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