あらはん~ARAHAN~ 公演情報 ACファクトリー「あらはん~ARAHAN~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    迷惑な客
    柏木が新たな職場、介護事務の面接に訪れた老人ホーム「極楽荘」でのお話。ちなみに、ARAHAN とは、108の煩悩を自由に操る者達のこと。とあるが、煩悩の雑音は恩田陸の「きのうの世界」に似てる。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    面接に訪れた柏木だったがそのまま、採用される。中盤までの筋立ては変な外人ジェニーの水戸黄門寄りの日本語の可笑しさ、それぞれの老人のキャラクターの立ち上がりなど絶妙で愉快千万だった。

    海原幸代のマネージャー・桐沢がセリフはトチルし、もうやりたい放題。笑)  桐沢の必死の交渉の末、「極楽荘」でのオンステージを開催するまでにこぎ付けたのに、当の海原は肝心の歌は歌わない。苦笑!)  ドジョウ掬いのような踊りとも似使わない踊りをどらえもんのようなメイクで踊る。とにかく緩い、どこまでも緩くバカバカしい芝居だった。

    ところが後半の展開はあまりにも急に、急激に格闘シーンへと移行してしまう。まあ、確かにテクニカル・アクション・コメディなのだが、その展開に無理があったように思う。今にも死にそうだった老人たちが急に肉体が若返ってしまうのだ。その理由は柏木がアラハンの力を持っていた為に、金剛地を介して皆に影響を与えてしまったという筋だ。

    その力のせいで入所らたちは凶暴になり、それを抑える側との格闘シーンに移るのだが、このテクニカルアクションは別のストーリーに合う気がした。つまり、近未来の物語とテクニカルアクションは絶妙に融合するような気がするからだ。老人ホームの老人がいきなりアクションを披露する場面はドン引きしちゃった。今にも死にそうな老人だけに・・苦笑!) 

    そういったバランスには欠けていたが、柏木が現実の世界から逃れ、虚構の世界への幻想によって自分の望む架空の友人を作り上げる場面が実に美しい情景を想像をさせる。ピアノの練習のシーンと川辺での友人との会話の行は繊細で淡い夕焼け色の思い出のシーンだ。

    やがて、園長が荒れて収まりの付かなくなった煩悩を滅却することで幕引きとさせる。

    煩悩滅却に至るまでの筋立てに無理があったが、アクションはそれなりに魅せた。なによりも前半の緩いコメディがバカバカしくて好みだったが、初心者にはお勧め出来ないように思う。ワタクシの観た回は子供がグズッテ立ち上がるは、歩き出すは、役者のセリフはお構いなしにしゃべりだすは、コイツを育ててる親も子供と同レベルだから、周りの迷惑を考えられないらしい。公演の3分の2、つまり半分以上、グズッテタにも関わらず退席しないのだ。「親の顔を見たい」と思って顔をみたらやっぱ弱そうだった。スタッフは他の常識のある観客のために最善の策を練って欲しかった。第一、チケットを渡す時点で対処すべきだ。なので星三つ。

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    2010/06/17 14:10

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  • きゃる>
    >連れてきたとしても、通路際にすわり、騒ぎはじめたらすぐ退出するとか、母親が迅速に対処してほしいですよね。

    はい。同感ですね。ワタクシの座った席は離れてましたから、まだ良かったです。近くに座ってたら、しばいてました。笑

    2010/06/18 18:41

    みささま

    すみません。ダブッテしまいました(笑)。
    PCのUSBがこわれて代替機がくるまで、ネットカフェでやったので、送信タイミングがうちの違ってたせいかと。
    子供が騒ぐと集中できない問題、他劇団でも、ときどき指摘されてますね。
    連れてきたとしても、通路際にすわり、騒ぎはじめたらすぐ退出するとか、母親が迅速に対処してほしいですよね。

    2010/06/18 14:44

    きゃる>
    はもってますな。笑
    だいたい、自分が観たいからって子供を連れてくるな。って言いたい。子育ての年数なんて一生のうち、数年でしょ?その数年の時期は子供が好きな動物園とか遊園地とか行きゃぁいいじゃん!って思う。
    ワタクシなど、どっちも好きだから観劇出来ない環境だったらそっちに行くね。

    2010/06/18 01:48

    みささま

    >公演の3分の2、つまり半分以上、グズッテタにも関わらず退席しないのだ。「親の顔を見たい」と思って顔をみたらやっぱ弱そうだった。スタッフは他の常識のある観客のために最善の策を練って欲しかった。第一、チケットを渡す時点で対処すべきだ。なので星三つ。

    うーん。同感です。

    2010/06/17 19:13

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