あらはん~ARAHAN~ 公演情報 あらはん~ARAHAN~」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 3.8
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  • 満足度★★★★

    悩みはあっていい。
    前半のコメディ部分はこなれていて最高でした。

    ネタバレBOX

    カラオケボックスが老人介護施設という意表をついた設定の面白さ、俳優たちのアドリブ、さりげなく行われる先輩俳優からのきつい役者いじり…、

    とても面白かったのですが、というかこのままで充分だったのではないでしょうか。

    またまた解離性同一性障害、すなわち多重人格が顔を出し、でもまだここまでは良いとしても、

    あらはんという特殊な人類を前提にシリーズ化したため、後半は善悪の戦いのようになり、コメディから変質してしまって残念でした。

    生老病死の悩みはみんなに共通のことであり、煩悩はあってしかるべきだし、煩悩をやっつける必要はないのだと思います。
  • 満足度★★★★

    楽しかった〜
    前半は、いろんなキャラクターに、楽しく笑わせてもらいました。アクションがあることをすっかり忘れてたほどです。
    後半、いきなりの急展開に戸惑いつつも、かっこいいアクションに見とれちゃいました。

  • 満足度★★★★

    コメディのちアクション
    前半では片鱗を見せながらもほぼ封印していたアクションが炸裂するクライマックスは圧巻。
    それがあたかも劇中のある現象にカブるようなのも上手い。
    さらにラスボス的なものの設定も見事だし、劇中で披露される「ある歌」には大笑い。

  • 満足度★★★

    迷惑な客
    柏木が新たな職場、介護事務の面接に訪れた老人ホーム「極楽荘」でのお話。ちなみに、ARAHAN とは、108の煩悩を自由に操る者達のこと。とあるが、煩悩の雑音は恩田陸の「きのうの世界」に似てる。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    面接に訪れた柏木だったがそのまま、採用される。中盤までの筋立ては変な外人ジェニーの水戸黄門寄りの日本語の可笑しさ、それぞれの老人のキャラクターの立ち上がりなど絶妙で愉快千万だった。

    海原幸代のマネージャー・桐沢がセリフはトチルし、もうやりたい放題。笑)  桐沢の必死の交渉の末、「極楽荘」でのオンステージを開催するまでにこぎ付けたのに、当の海原は肝心の歌は歌わない。苦笑!)  ドジョウ掬いのような踊りとも似使わない踊りをどらえもんのようなメイクで踊る。とにかく緩い、どこまでも緩くバカバカしい芝居だった。

    ところが後半の展開はあまりにも急に、急激に格闘シーンへと移行してしまう。まあ、確かにテクニカル・アクション・コメディなのだが、その展開に無理があったように思う。今にも死にそうだった老人たちが急に肉体が若返ってしまうのだ。その理由は柏木がアラハンの力を持っていた為に、金剛地を介して皆に影響を与えてしまったという筋だ。

    その力のせいで入所らたちは凶暴になり、それを抑える側との格闘シーンに移るのだが、このテクニカルアクションは別のストーリーに合う気がした。つまり、近未来の物語とテクニカルアクションは絶妙に融合するような気がするからだ。老人ホームの老人がいきなりアクションを披露する場面はドン引きしちゃった。今にも死にそうな老人だけに・・苦笑!) 

    そういったバランスには欠けていたが、柏木が現実の世界から逃れ、虚構の世界への幻想によって自分の望む架空の友人を作り上げる場面が実に美しい情景を想像をさせる。ピアノの練習のシーンと川辺での友人との会話の行は繊細で淡い夕焼け色の思い出のシーンだ。

    やがて、園長が荒れて収まりの付かなくなった煩悩を滅却することで幕引きとさせる。

    煩悩滅却に至るまでの筋立てに無理があったが、アクションはそれなりに魅せた。なによりも前半の緩いコメディがバカバカしくて好みだったが、初心者にはお勧め出来ないように思う。ワタクシの観た回は子供がグズッテ立ち上がるは、歩き出すは、役者のセリフはお構いなしにしゃべりだすは、コイツを育ててる親も子供と同レベルだから、周りの迷惑を考えられないらしい。公演の3分の2、つまり半分以上、グズッテタにも関わらず退席しないのだ。「親の顔を見たい」と思って顔をみたらやっぱ弱そうだった。スタッフは他の常識のある観客のために最善の策を練って欲しかった。第一、チケットを渡す時点で対処すべきだ。なので星三つ。

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