実演鑑賞
満足度★★★★
鑑賞日2023/09/10 (日) 17:00
いつもながら巧妙で緻密な作劇。111分。
ある小学校ではコロナ下に活動を縮小したのだが、それを進める者・反対する者、さらに、協力しつつ商売を盛り上げようとする地元商店街、などが入り交じり、さまざまな事件が…、の物語。中国の故事に基く漢語をベースに、故事の物語をちょっとやりつつ、展開される辺りは面白い。どの人にも理解できるところがありつつも賛成できないところもあり、なワケだが、謎の部外者を演じた加藤睦望の存在が大きい。と同時に、ちょっと事情を俯瞰するポジションのカナ(チカナガチサト)とナツ(端栞里)がいい。作・演出の笠浦は小学校事情に詳しいと思えないのだが、こんなに「ありそうな」物語を描けるというのはスゴイ。