新・ワーグナー家の女 公演情報 Brave Step 「新・ワーグナー家の女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★★

    鑑賞日2023/08/31 (木) 14:00

    価格5,000円

    ジークフリート・ワーグナーの妻であるヴィ二フレッド・ワーグナー。
    彼女の証言を聞くため、バイロイトで開かれた委員会。
    そこには証言台に立つ娘のマウジ(フリーデリント・ワーグナー)と再会し、
    当時ヒトラーのナチス政権、ユダヤ人迫害などの真実を独自の視点で物語る。
    ピアノの生演奏とR.ワーグナーの楽曲が散りばめられた、クラシックファンにも嬉しい世界観が広がります。上演時間は休憩なしの2時間ちょい…少し長かったかな。

    ネタバレBOX

    今作品は自身もクラシック音楽をしている影響からか、
    主演女優2人(ワーグナー家)の長ゼリフも心地良く感じました。
    独白に関しては台詞の古典的な言いまわし。この台本が好きですね。
    滑舌の良さもさることながら、テンポ感が良い。
    観世さんの品のある低声域と新澤さんの少し鋭った強めの発語が舞台全体を引き締めます。

    特に良かったのは、小劇場の狭さを感じさせない照明の使い方。
    ピアノの音響効果とリンクして、非常に繊細な光の魅せ方なんです。
    場転から最後のシーンまで、効果的にキャストの配置や当てるポイントを工夫されています。
    細部にこだわった視点から、例えばトスカニーニとフルトヴェングラーの序盤の登場ですが、
    照明時に指揮を振りながら登場するのであれば、ピアニストと呼吸を合わせて
    アイコンタクトやテンポ感をもっと同調させるように演じるともっと良かったかな。
    のちにフルトヴェングラーの指揮も相まって、
    ライバル達の指揮とピアノから、周りのキャスト陣のパフォーマンスを更に広げて…と言うのも、
    舞台に拡がりが出来てくるように思う。

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    2023/09/01 03:04

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