「花サク」 公演情報 劇団マニアック先生シアター「「花サク」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    トゥモロー・ワールド
    前々回まで実に3年間も続けてお手伝いさせてもらって、前回は外部脚本、
    という事で、今回、ようやく本当の意味で山口ミチロ氏の作・演出を堪能することができました。

    ネタバレBOX

    でもちょっと残念。
    開幕直後に手とちり。セリフはところどころで先走るし、場面転換の長さや不可解な音響ボリューム、映写ミス(これについては我が耳も痛い)はあるし、なんだか精彩を欠いていた気がするのです。
    ぼくの観た回だけだって信じたいけど…

    映像で月が大きく表現されていたのを思い出して、ふと調べてみたら「東洋では月は陰の象徴となり、女性と連関すると考えられていた。」ってウィキペディア(笑)で見つけてクスッと。

    その月の満ち欠けするスピードが、ちょっと速すぎた気がする。
    作品世界に流れる時間を不要に急かしていたように感じた。

    音楽については、幕前とクライマックスにまさかのエレクトロニカ選曲。
    音響さんの趣味なのかな?(ミチロ氏が聴いているとは考えにくい…)
    せっかく二胡という魅力的な楽器をフィーチャリングしているのに勿体なかったなと思います。

    物語。近親交配の繰り返しで子供ができにくくなった集落、っていうのは現代日本にもわずかながら実在するそうですね。
    「この先日本国憲法通じず」なんて立て看板の話もあるみたいだし。
    舞台設定をそういった身近なところに置かず、あえて無国籍な世界観に作り上げたのは、これまで日本の風景を切り取ってきたマニセンの作風から考えると意外に感じました。

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    2010/06/13 00:18

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