実演鑑賞
満足度★★★★
初見の団体…面白い、お薦め。
この劇場で上演前の緞帳は初めて見たかも。説明に「とある車両に乗り合わせた6人の男女がおりなす人間模様」とあるから、セットは何となく想像できる。表層はアオハルに憧れる女子高生:山田佳菜子(赤松怜音サン)の 心の葛藤 いじらしさを描いているが、その展開は意表をつく。因みに 赤松怜音さんは、若い時の多部 未華子に似ており 本人登場か と少し驚いた。
登場人物の苗字は勿論、劇中の場面に映画の名シーンを挿入している。映画好きには 直ぐ分かるが、そうでなくても物語の一場面として上手く取り込んでいるので楽しめる。全体としては ミステリー、奇怪といった雰囲気を漂わせているが、その不思議感覚(演出)こそが肝。
乗り合わせた人々の役とキャラが妙。何の接点もないが、主人公の女子高生の心に寄り添うような言葉(台詞)と行為(好意)、普通であれば関わることがないだろうが、特殊な状況ゆえに緊密になる。人々の煽(アオ)によって治(ハル)ような女子高生の心持、その青春の一幕はぜひ劇場で…。
(上演時間1時間5分)