或る女 公演情報 演劇企画集団THE・ガジラ「或る女」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/07/06 (木) 18:30

    大正時代の長編小説をお芝居にした内容です。
    初見でしたが、3時間にも及ぶ超大作。休憩挟むけど長いね。
    まるでオペラのような2幕編成ですが、音楽や歌唱の代わりに怒号や発狂。
    舞台装置を叩く音やたばこの煙が臭い立つ、悍ましい世界観がそこにある。
    主演を演じた早月葉子役は殆ど出っ放し。倉地三吉との掛け合いも凄いパワーを感じる作品でした。

    ネタバレBOX

    開場してから暗闇の中で少女がじっと佇んでいる。
    止まない赤子の泣き声と、ぼんやり映る照明…ここは地獄だろうか。
    早月葉子の狂った世界観がよく出ていたと思います。

    芝居の内容はWikiで検索して頂くとして、
    見事に原作を3時間でまとめ、重く抽出した癖の強い舞台でした。
    薄暗い中での掛け合いなので、動きは多い様に見えて簡潔。
    →煙草を吹かす。マッチでろうそくに火を付ける。お酒を飲む。
    この3つの動きがやたらと多く、特に火をつけるシーンは観客の目線が明るい方向へ向くので
    毎度毎度、少しくどい様にも感じます。

    音響と舞台装置の使い方ですが、急な衝撃音・音量の大きさに最初ドキリとしました。
    演出効果かなと容認するも、後々になって地下の扉を何回も開け閉めする音が気になってくる。
    船の出入り口や、自宅の収納、移動通路など使い勝手が良いのは分かるけれど…繊細さに欠けるように感じた。
    讃美歌の音量も気になります。何回も同じパターンで来られるとガサツに感じます。
    何パターンかの入りは、弱めから入っても良いんじゃないかな。

    あと私の個人的なところですが、1シーンくらいは明るい照明で役者たちの顔を観たかったです。

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    2023/07/07 01:36

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