木をめぐる抽象 公演情報 モナカ興業「木をめぐる抽象」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    タイトルがタイトルだけに・・
    [木をめぐる抽象」なんてタイトルはあまりにも抽象すぎてなんすか?ソレ。なんて疑問符だけど、説明を読んでいよいよ、更に抽象的で、「なんだかなー、芝居も抽象的なんだろか?」なんて考えたのもつかのま、マジでおもろい。これといって大きなうねりも大きな展開もないのだけれど、淡々と社会を営む人間関係がそこにはあって、そこはかとなくオカシイのだった。笑


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    明日は毎年行っている小林の会社の新卒採用説明会。そのセッティングから受付までの会場手配を請け負っているのが、多田、犬上、内村の会社。ミスすることなく学生の誘導から受付、クライアントの接待までをこなすことが重要。その前日から当日、会の終了までの28時間を会社の人間関係を浮き彫りにしながら、それぞれ個人の家庭環境までも取り込みながら舞台化し描写したもの。

    ここで登場する女性陣のキャラクターの立ち上がりがとにかく面白い。キャリアウーマンの小林(飛谷映里)はとにかくカッコイイのひとこと!立ち振る舞い、歩き方、男のような座り方。どれをとってもホレボレするほど。

    対照的に内村(横綱晃子)の独特な雰囲気と毒舌は一見の価値があった。思わずほくそえむ。はたまた、ミッキーというお釜風味の妖しいキャラクターの登場は結構バカバカしくて吐くセリフもどことなくコメディだ。笑

    物語はリアルな会社の情景を写しながらも、家に帰ると似たようなストレスが家族の中でもあって、人が息づく集合体には多かれ少なかれストレスはつきものなんだよねー。家庭だからって論外ではない。笑

    酒井和哉 が何人もの役をこなしていたけれど、服装がまったく同じ。役によってジャケットを羽織るとか、帽子で区別させるとかしないと、解り辛いかも。

    全体的に笑う箇所が多くて楽しい舞台だった。

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    2010/06/03 11:13

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