木をめぐる抽象 公演情報 木をめぐる抽象」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.0
1-4件 / 4件中
  • 初見
    また観に行きたくなりました。

  • 満足度★★★★

    みた
    しんどい内容なのに、時間が経つとまた観たくなる不思議。
    さりげない呟きが大きな意味を含んでいたりしてぼんやりしてられないのもいい。

  • 満足度★★★★

    人をめぐる抽象
    タイトルと内容説明で、うんと損をしているとしか思えない本作。
    これだけで内容分かれ、という方が無理だと思う。

    ある人が見ているその人の姿と、別の第三者が見ているその人の姿は
    全然違う、どれが本当なのか、どれも本当だろう?
    皆がかっこ良いと認めていた人が自宅の敷居を跨げば、はやだらしない
    格好に早変わりというのはよくあること。 誰もその人の本当の姿はコレだ!
    とはいえない。 

    だから、「人」というままならないものをめぐる「具象」じゃなくて「抽象」。

    ネタバレBOX

    ある会社の説明会を運営するイベント会社の社員と、説明会主宰会社の
    社員達が会を翌日に控えてから、無事説明会の終了を迎えるまでの
    28時間をえがく作品。

    自分のことで頭いっぱいで要領悪過ぎる、どこにでもいそうな仕事出来ない感じの内村さん、面倒見がよく気遣いも上手い犬上さん、その二人が
    認めている多田さんが運営会社社員。

    仕事バリバリ出来る、いかにもやり手なキャリアウーマンの小林さんが
    説明会主宰責任者。

    劇が進むにつれて、犬上さんがフラストレーションためまくりの、ありがちな
    人で、しかも自分の旦那と多田さんの浮気を疑っていたり、

    いかにも出来る、皆のあこがれの的だった多田さんは、自分の上司との
    不義の愛に溺れた挙句、妊娠中絶の為、会社を休んでいたという事実が
    分かったり、

    キャリアウーマンな小林さんは、その直情一本っぷりが上司はおろか
    部下にまで密かに疎まれ、栄転という名ばかりの左遷で近々飛ばされる
    だけでなく、自分の旦那との別れ話はこじれにこじれてる。。。

    人に見せている顔と、裏の顔は実は違うんだよ、ということを皮肉たっぷりに
    描く秀作。 台詞と構成が上手いですね。
    最初の方の伏線の張り方も見事でした。

    多田「(明るげに)部長、終りました」
    部長「ああっ、ご苦労だったな」

    ブラック過ぎでしょ、ここの場面。

    内容自体は結構ありきたりだけど、最後まで時間を気にせず観れました。
  • 満足度★★★★

    タイトルがタイトルだけに・・
    [木をめぐる抽象」なんてタイトルはあまりにも抽象すぎてなんすか?ソレ。なんて疑問符だけど、説明を読んでいよいよ、更に抽象的で、「なんだかなー、芝居も抽象的なんだろか?」なんて考えたのもつかのま、マジでおもろい。これといって大きなうねりも大きな展開もないのだけれど、淡々と社会を営む人間関係がそこにはあって、そこはかとなくオカシイのだった。笑


    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX


    明日は毎年行っている小林の会社の新卒採用説明会。そのセッティングから受付までの会場手配を請け負っているのが、多田、犬上、内村の会社。ミスすることなく学生の誘導から受付、クライアントの接待までをこなすことが重要。その前日から当日、会の終了までの28時間を会社の人間関係を浮き彫りにしながら、それぞれ個人の家庭環境までも取り込みながら舞台化し描写したもの。

    ここで登場する女性陣のキャラクターの立ち上がりがとにかく面白い。キャリアウーマンの小林(飛谷映里)はとにかくカッコイイのひとこと!立ち振る舞い、歩き方、男のような座り方。どれをとってもホレボレするほど。

    対照的に内村(横綱晃子)の独特な雰囲気と毒舌は一見の価値があった。思わずほくそえむ。はたまた、ミッキーというお釜風味の妖しいキャラクターの登場は結構バカバカしくて吐くセリフもどことなくコメディだ。笑

    物語はリアルな会社の情景を写しながらも、家に帰ると似たようなストレスが家族の中でもあって、人が息づく集合体には多かれ少なかれストレスはつきものなんだよねー。家庭だからって論外ではない。笑

    酒井和哉 が何人もの役をこなしていたけれど、服装がまったく同じ。役によってジャケットを羽織るとか、帽子で区別させるとかしないと、解り辛いかも。

    全体的に笑う箇所が多くて楽しい舞台だった。

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