実演鑑賞
満足度★★★★
面白い!
究極の状況下、人の本音と他人のコトが気になる、その面白可笑しい会話劇。よくよく考えたら物凄く怖いのに、何故だかニヤニヤ笑ってしまう不謹慎さ。現実は、他人の不幸は蜜の味 どころではない 玉の汗だろう。おぉ、これが「見た人もストレスが発散できるお芝居」という謳い文句か。
シンプルな舞台装置だが、状況設定を端的に表しており見事。
役者の演技というか、表情の変化が情況を如実に表している。冒頭の二人芝居…刻々と変わる心境、いつの間にか他人が絡み…興味本位の詮索と遠慮ない言葉(意見)が何とも辛口。絶妙な会話のセンスとテンポが物語の肝。
ラスト、少し時間軸をズラして表出した「蟲使い」、何とも言えないシュールさ。その無言の光景は滑稽であるが、同時に不気味で怖い。
(上演時間1時間25分)