満足度★★★
ほっこり不足。
踊るように、歌うように物語を紡いでいこうとする独特のリズムとテンポがあり、とてもワクワクしたのですが、途中から、いつやって来るともわからない列車に乗り遅れてしまったようなやるせない気持ちになり、現在地を失いました。それが地上から3センチくらいフワフワ浮いているような、適度に現実味のある浮遊感として受け取っていいものか、イマイチ確信が持てないのですが、フライヤーから想起される、月と太陽がとりとめのない話をしているような抽象や、陽だまりの庭でぼやんとしているようなほっこり感というか、充足感はあまり得られませんでした。
ひょっとしてこの時の私の頭のなかのなかが、執拗にねじくれていたことが原因だったのかもしれません。