La Vita é Bella ──とある優等生と壊れた世界 公演情報 劇団東京座「La Vita é Bella ──とある優等生と壊れた世界」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2023/06/01 (木) 18:30

    「La vita è bella」これは「Life is beautiful」のイタリア語。
    「人生は美しい」と言う直訳の副題には「とある優等生と壊れた世界」
    一筋縄ではいかない人生には、自分の思い通りにならない事が沢山ある。
    思春期ならではの葛藤、自己同一性、両価的感情、恋愛感など
    想像以上に生々しい描写が舞台上で表現される。シンプルだが奥深い。
    イタリアオペラの持つ、知的でずる賢いイタリア人女性と詩的で情熱的なイタリア人男性。
    これを田舎の青年たちに照らし合わせて観てみると、より良作に感じられると思います。

    ネタバレBOX

    一見、日本の田舎話と西洋音楽の組み合わせはミスマッチかと思いきや
    青春群像劇をオペラ作品の音響と合わせたのは心が揺れました。良かったです。
    段々と観客側が登場人物の世界に没入して行けるような作品かと思います。

    「気になったこと」
    冒頭部で声楽曲を音響効果に使うのは、ちょっと無いかな。
    音量を下げても、オペラ歌手の声が役者よりも気になります。ドミンゴかな?デルモナコかな?
    聡介くんの声と敵対してしまうので、発声がより映えるような選曲をすべきと思いました。

    涼子さんの不倫時に入るQuando me'n voだったかな。
    あの演出はマッチしていてエロい。脳に刻まれるシーンです。

    何度か出てくる聡介くんの弾き語り。
    コードが合ってないフレーズが何か所かあって、個人的に気になりました。
    せっかく泣ける所なのに成立してないコードで歌が入るとざわざわします。
    声楽曲やクラシック音楽をモチーフにしているので、劇中曲も合唱曲のような
    選曲にした方が統一感が出るのかなとも感じました。

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    2023/06/02 01:38

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