期待度♪♪♪♪♪
先日、以前暮らしていた町を7年ぶりに訪れた。同じエリアに36年住んでいたのだが、7年ぶりに行った町は余りの変貌に場所の感覚が狂う程凄まじいものであった。気の合う客が多かった行きつけの茶店は、極めて美味い珈琲が格安の値段で飲め、研究者やIT技術者、特許で食っている奴等面白い連中が集まり頭の良いマスターの淹れる本当に美味い珈琲とその香りで皆の拠点となっていた店だったが閉められてしまっているのを発見、依り代を喪う感覚を味わった。最後に住んだアパートのあった一角を訪ねてみると小さかったアパートは取り壊され大家の土地に続く近在の地主の土地を合わせてマンションが建ち、近在地主の家は豪壮な屋敷に生まれ変わって大家が丹精込めて世話していた花々や植木も一切無くなって空虚でこじゃれただけの建築に様変わりしていた。変化が世の常とはいうものの、味気無さばかりが横たわっているのを見た。