満足度★★
世界の定義が不鮮明。
世界が終わるまでの1年間を、オムニバス形式で描くお話。
終わりが決められた中でどう生きるか。ということは人間誰しもがいつか死ぬ存在である以上、逃れられない事実ですからこれを作品テーマとして選ばれたことは非常に興味深いですし、素晴らしいとおもいます。
ただ、個人的には春・夏・秋・冬、それぞれの季節をまんべんなく一話づつ描いていかれる方が季節を巡る度に気持ちも変化していくと言いますか、その方が幾分かナチュラルだったような気がします。
それでも舞台からは、木漏れ日のような暖かさや、柔らかな気配を感じ取れました。今度は長編に挑戦されてみては如何でしょうか。