満足度★★
客席の静けさ
この劇団のお芝居を観るのは今回で2度目です。前回の内容は主人公に矛盾が多かったけど、笑えるところはあった。今回は、前回よりは矛盾も少ないし、いちおうコメディとしての体裁は整ってるのに、とにかく客席が静かで、私の観た回はほとんど笑い声が起きなかった。シチュ・コメでこんな静かな客席は生まれて初めての経験だ。私の周囲は中高年客がほとんどだったので、気になって観察したが、楽しそうには見えなかった。「芝居が好きで、週何回も劇場に行く」と話していた最前列の婦人客など、眉間に皺を寄せて一度も笑わず、舞台を凝視していた。
俳優さんたちも「きょうの客はやりにくいなぁ」と思っていたに違いない。でも、笑いたくならないんだもの。俳優は大汗かいて飛んだり跳ねたりしてるんだけど、客席に笑いのうねりが起きないんだなぁ。空回りしてるというか。このレビューも非常に書きにくくて、帰途の電車の中で笑えなかった理由をずっと分析してました。コメディって難しいですね。
2010/05/24 21:52
2010/05/24 15:18
2010/05/22 18:53
コメント、ありがとうございました。
>わたしが観たのは22日の夜ですが、客席はどっかんどっかん笑ってたので…
回によって出来が違ったんでしょうか?
そうだったんですか。それは幸いでした。出来と言われると微妙なところですが・・・(笑)。
>ちょっとあざとい部分もありましたが十分楽しめました。
あざとさでいったらこの前みたクロカミショウネンのほうが上かな〜
私は、ベタベタなの大好きなので、どちらも多いに笑いましたが。
好みもあるのかもしれませんが、あくまで個人的な感想でいうと、あざとさといってもクロカミとは脚本の方向性や質の違いを感じます。
>あと、自分的にはコメディーはお客さんが少ないとなんだか楽しめない気がしてるのですが、きゃるさんの観た回はお客さんが少なかったりしたんでしょうかね?
たしかに観た回はお客さんは少なかったですね。舞台は生ものだということもあり、人数やそのときのお客さんにもよると思います。でも客の人数の多寡よりも、笑いのタイミングをはずしっぱなしということが大きかったと思います。俳優が素に戻って焦ってしまうと、万事休すです。クスクス笑いする人はあっても、笑いのうねりは起きていなかったし、客席は終始引き気味でしたね。だからつい、お客さんの表情を観察してしまったわけです。最前列の険しい表情の婦人客は開演を待つ間、私の隣でしていた会話の内容からも、観劇歴が長く、かなり目の肥えた客だと感じました。私もかなりのコメディ好きで、つまらないギャグにも反応するタイプでベタな笑いも嫌いではありませんが、今回は全然笑いたい気分になりませんでした。コメディとしては文字上は笑えるはずの場面もあるにはありましたが、自分の感じ方では、これまで観てきたなかでも上質なコメディとは言いがたかったですねぇ。ごめんなさい。だから、もし、私が満席の会場で観たとしても、俳優の演技や演出が同じだったなら、感じ方はあまり変わらなかったと思うのです。
サッカー観戦の場面は一考の余地あり、ですね、客が置いていかれてましたし。
前回の公演は、少しはまだ笑えたんですけどね。
もちろん好みもあって、この作品が大好き、とても評価できるというかたもたくさんいらっしゃるでしょうから、ここに書いたのは、あくまで私の感想にすぎませんが。
前回も今回もフライヤーの文章から期待して観にいったのですが、求める笑いの方向性が自分とは違うのかもしれません。