満足度★★★★★
観逃さなくて良かった!「個と集団」「組織におけるプライバシー」の問題が革命活動家たちを通して描かれている。社会問題を平田オリザならではの自然な会話、人物配置の巧みさで見せる。私が平日昼にこまばアゴラに来ることは珍しい。週末より観客の年齢層は高めだが、常連客らしい中高年女性グループのけたたましく甲高い笑い声が響きわたり(笑っているのはその一角だけ)、劇の雰囲気を壊してしまうのがとても気になった。笑うのはご自由だけれど、もう少しトーンを抑えていただけないものか。爆笑漫才を聴きにきたわけではないので鼻白んでしまう。
ネタバレBOX
6
2010/05/12 22:15
0
2010/05/13 16:13
2010/05/13 15:28
2010/05/13 15:15
2010/05/13 14:02
2010/05/13 12:33
2010/05/13 00:44
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すみません。自分の脱字訂正の再投稿です。前稿は削除しました。
>私は、基本的にノーメモで観劇しますので、この作品についても、ここまでの把握ができませんでしたね。いやー、私がネタバレ書いていたら、恥ずかしいことになっていました(笑)。でも、結果として、書かないで正解でした。
いえ、私ももちろんノーメモで書いてますよ。目が悪いし、いちいちメモなんかとって観ない(笑)。いつも記憶と配役表照合で書いてるだけです。だから、後悔も多いのです。先日の東京演劇集団風は国名がたくさん出てきたので、例外的に国名のみメモしたけど。
>この比較が全体テーマとしての「個と集団」を共有しながら、「集団」の限界性というもの、とりわけ時代の潮流に合わせて革命も昔のように「個」の尊厳を一切認めないということはなくなってきている、なんて言葉がでてくるような展開では、個人のプライバシー(主に男女関係)で発せられる摩擦音のような音が徐々に物語の進行と共に増してくる中で、この集団の限界性が鮮やかに浮かび上がっていたのが見事でしたね。
そう、佐々木なんかが「いまは昔と違うんだからさ」と言いつつ、連合赤軍と同じように男女問題でギクシャクしてくる皮肉ですね。
>さて、小坂が大使館に勤務しているかどうか、これについては私も分かりません。というか、私はどちらであるかよりも、むしろ、「自分の受け持ちはしっかり対処しているので大丈夫なのよ」という彼女の自信なり自尊心の強い性格なりを表現した部分の台詞であるということで理解していました。
わたしも、そう理解して聞いていました。でも、やけに洗練された美女なので、ふと、大使館勤務なのかな、と。ああいうタイプの日本女性の知人が某大使館にいたので(笑)。
>そして、付け加えるなら、計画性については、この連中、議論や相手を説得し論破するだけの論客ぶりに比べ、その計画力や透徹した客観的な把握力について幼稚であり、あんまりたいしたことない。そのアンバランスが、個と集団という不安定なバランスと共にリアルに描かれていた点が、この物語の、可笑しさに満ちた個とが飛び交う中にも、その底流には海の底の静かなうねりにも似た緊張感が交互に感じ取れるところが優れていると感じた次第です。
あ、すばらしい解説ありがとうございました。作戦説明のところ、アニメみたいに情景がアタマに浮かんだんだけど、何か、けっこうショボイ作戦かも、とおかしくなってきちゃって、内心、クスリでした(笑)。