2人の夫とわたしの事情 公演情報 シス・カンパニー「2人の夫とわたしの事情」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    シス・カンパニーには珍しく、上出来!
    とても楽しく拝見しました。
    松さん、段田さん、渡辺さんの主役3人はもちろんのこと、脇を固める皆さんが、揃って芸達者!

    1919年の作品とは思えない、万国共通、時代を超越した、普遍の男女の駆け引きが、シチュエーションコメディの趣で、見事に、現代にも通じる、痛快ストーリーとして、成り立っていました。
    たぶん、これ、随所に遊び心ある、ケラさんの名演出による功績大だとお見受けしました。

    招待券でいらしたお客さんが、「買ってもいいくらい、面白かった!」とのたまっていらっしゃいました。

    3幕の、それぞれ、趣の全く違う、舞台セットを見るだけでも、愉快でした。
    万人におススメしたい舞台です。

    ネタバレBOX

    主役3人の描き方も絶妙なら、少しの登場場面しかない脇役までもが、実に生き生きと描かれた脚本の秀逸さに、感嘆しました。
    新橋さん、池谷さん、猪岐さんが、特に、魅力的!

    最後の場面で、段田さんが読んでいたのは、最近、松さんが演じた「ジェーン・エア」かな?とか、ミス・モンモラシーとラーハム氏のキスシーンは、ケラさんのお遊びでは?とか、観ていて、楽しい想像もたくさんできて、とっても楽しい!!

    最後の、離婚に持ち込むための、ラーハム氏のアイデアは、結局、使用人が一人もいなくなったあの家庭では、証人皆無で、成立しないだろうから、2人の夫の安堵も、ホンの一時だろうと思われ、舞台が終わった後の顛末までが楽しめる、実に芸の細かいコメディでした。

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    2010/05/12 20:49

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