実演鑑賞
#古賀友樹 #渚まな美
#西井裕美(敬称略)
開演前と前説と開演のボーダーレス。そこに休憩までも。上演部分自体も作品として構築するというコトを取り払ったような造り。感じる人…感じ方によっては、演劇なのかと疑問に思うのではなかろうか。そういう実験的な試みを続けてきた彼等の現状、今を観ることができた。
言葉は意味を成しているとも成していないとも感じる部分が交錯する。会話もバイオリズムや周波数の違う個々の人間が紡ぐものであり、噛み合ったり噛み合わなかったりを繰り返す。
紡ぐ言葉も、句点が失われ、文を完結せずに別のことを放り込むので、主述が迷子になって、真っ暗な宇宙に放り出されて帰還できなくなったアストロノーツの気分。脳が疲弊した。
身体表現は少なく、楽しさは求められない。
今回は、持ち帰るものをあまり手にできなかった。