2人の夫とわたしの事情 公演情報 シス・カンパニー「2人の夫とわたしの事情」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    贅沢な役者の使い方
    中盤あたりから、ドライブがかかる感じがすごくよい。

    池谷のぶえ山の使い方など
    贅沢だなあと思うのですが、
    それが無駄にならずに生かされているところが、
    ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の力かと・・。

    3幕喜劇、飽きることなく楽しませていただきました。

    ネタバレBOX

    ケラリーノ・サンドロヴィッチ氏の演出作品しては
    それほど長い部類でもないし
    途中で休憩が2回入ることから見疲れすることはありませんでした。

    1幕は比較的一般的な喜劇のテイストなのですが、
    2幕目あたりからシュールさというか、
    ちょっとテイストが変わってくる。
    渡辺・段田の駆け引きがどこかシュールで
    実によいのです。

    松たか子の輝きが増してくるのも2幕あたりあら・・・。
    大きめの表情や、観客を待つような一呼吸の間。
    悪気のない我がままさ・・・。
    突き抜ける役をこなしていくときの松は
    本当に生き生きとしていて
    見ていて気持ちいい

    3幕目になると
    妻と二人の夫の
    突き抜け方にも磨きがかかって・・・。

    こういう積み上げ方をされると
    見ている側としても空きが来ない。


    1幕の新橋耐子や2幕の池谷のぶえの使い方はがっつり見ごたえあり。
    観終わって、ほくほくと満足できるお芝居でありました。


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    2010/05/04 20:47

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