15 Minutes Made Volume8 公演情報 Mrs.fictions「15 Minutes Made Volume8」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    「15 Minutes Made Volume8」
    vol.2以来の久しぶりの観劇でしたが、ずいぶんと洗練された催し物になりましたね。各作品を包み込む大枠としての美術・映像・音楽がとても心地よいものでした。とくに、途中休憩が終わる前に入った音楽(1ベルの代わり?)と黄色がかった映像が印象的でした。

    ネタバレBOX


    ■国道五十八号戦線「さっき終わったはずの世界」

    起承転結の転のあたりで、照明が消えて真っ暗の中芝居が続く。
    明かりが点いたときに、とんでもない光景になるのかと思い見ていると、
    真っ暗のなか、客席からペンライトを灯して「すみませーん」と言いながら男が舞台へと向かう。
    男は、主催者の今村氏。なんと、照明トラブルとのことで、復旧まで10分程度中断するとのこと。
    客席は「これも演出なのでは?」とざわめくが、特別な体験が出来て儲かったと思うお客さんが多いのか、あたたかくトラブルを受け入れ休憩タイムに移行。

    真っ暗になる少し前のシーンから再開。
    二度演じていることをネタにしたり、ちょっとセリフを足すことで客席をどっと盛り上げて、観客を劇中に見事に引きもどした。
    トラブルで真っ暗の中、芝居を続けていた役者さんたちの心中は計り知れないが、中断・再開でよくぞやりきった。

    さて、中断劇により「笑い」が大きくなった気がするが、
    笑いでつつみながらも、人の欲のえげつないところをいやらしく見せられた気がする。たしかに「人類が滅ぶに1票」だな。

    ■芋屋「てめぇは草食ってろ」
    磯矢拓麻の表情のキレの良さが心に残る。

    ■時間堂「池袋から日暮里まで」
    事前にシナリオを読んでからの観劇。
    自分の頭の中で作られた映画とは、異なるキャスト、異なる美術のなかで同じ話が進んでいくことに不思議な感覚を覚えた。

    ■Mrs.fictions「Yankee Go Home」
    こういう宇宙人もいるだろうし、宇宙人とのこういう関係もあるんだろうね。

    ■PLAT-formance「R.F.D」
    複数の登場人物を二人で演じ分けるようにきっちりと構成されていて美しい。
    コントユニットだそうですが、本公演では、どの程度キャラクターを描くのかが気になる。

    ■TOKYO PLAYERS COLLECTION「TOKYOが始まる」
    すれ違いにぶつかった人から東京を擬人化し、最後にまた人に戻す構成にはまった。奇跡を信じたくなる作品。

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    2010/05/04 14:52

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