満足度★★★★
15分劇6本立て興行
1本15分間の舞台を、連続して6団体が6本の公演を行う企画。第8回目ということだ。これだけ継続しているのだから、それだけ世間的には受け入れられているのだろう。今年8月には、第9回目、12月には、第10回目の予定がある。申込出演希望団体もコンスタントにいるに違いない。また、観客数がそれなりに見込めるのだろう。営業的には、相変わらず持ち出しでやっているのだろうか。そうなると、どこかで息切れしてしまう。
ここが、小劇場の一番の問題点。これを打破すべく意気込みなのかもしれない。それを裏づける言葉をビラの「ご挨拶」にMrs.fictons主宰、今村圭佑氏は、次のように述べている。「小劇場演劇は素晴らしい才能を持った方がひしめき合っていて、素敵な作品は発表され続けている。しかし、どうもうだつが上がらない世界であって、今もってパッとしないジャンルに数えられるとも感じます。」本企画が、この環境を打ち破るのに少しでも役立つ手立てになっていたか。今後、観客数を増やし、リピーターを増やし、似た企画がいろんな所でさまざま実施されるかどうかで決まる。小粒でも、ピリッと辛い山椒的なおもしろい舞台を繰り広げてもらいたい。