レプリカ 公演情報 ハツビロコウ「レプリカ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★

    主演の松田佳央理さんがやたら美人。丸川珠代の横山めぐみ風味。開演前から舞台上では豪雨と稲光、轟く雷鳴。毛布を被って恐れ慄く姿は中世の修道僧。独特な指の握り方。不安を掻き立てる。

    嵐の中、突然の停電、けたたましく鳴る電話のベル。何かに怯えている人々。人里離れた田舎の山奥の家、十年前から因縁のあるストーカーの影がちらつく。娘を守る父親の必死の戦い。

    父親の松本光生氏は竹原慎二っぽい。
    医師の井手麻渡(あさと)氏は長井秀和的。
    沖縄から出て来た新垣(あらかき)亘平氏は石井智宏のようなふてぶてしさ。
    酪農家でアダルトグッズ屋も兼業している高田賢一氏、パロディTシャツに悠然たる髭を貯えた巨漢。ジョン・テンタを思わせる。
    画家の田辺日太氏は小松政夫の味わい。

    ウイスキー、煙草、砂糖の入れすぎたコーヒー、ナイフ、ラジカセ、カセットテープ、精巧なレプリカ人形。

    誰もが肚の底で松田佳央理さんの美しい肉体を我が物とせんと静かに欲望をたぎらせているようだ。
    『10 クローバーフィールド・レーン』みたいな雰囲気。アメリカのサイコ・スリラーを思わせる。誰の言うことを信じ誰の言うことを信じてはいけないのか。誰が誰を騙し誰が誰に騙されているのか。
    張り詰めた狂気、二転三転する緊迫の舞台。
    是非観に行って頂きたい。

    ネタバレBOX

    今作の初演が2000年だがそれにしてもカセットテープというのは古い。もっと前の時代設定なのかも知れない。

    クライマックス、新垣亘平氏が新聞記事の縮刷コピーを部屋中にばら撒く。それが本当に大量で充分な効果を上げている。誰が本当に狂っているのか?それとも誰もが狂っていたのか?

    ラストが余り好きじゃない。それまでのヘラヘラしながらもふてぶてしいキャラクターに似合わない行動。やることがしょぼい。

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    2023/03/15 15:04

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